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タグ:蟹工船ブーム

日本共産党の25回党大会が終わり、決議案が一部直されて決議になりました

今党大会の注目は、はやり蟹工船ブームで党員がどんどん増えていたはずなのに前回党大会より1700人しか増えなかった党員数、そしてドカンと減らした赤旗拡大の説明。大会決議22項のロの部分

党員拡大では、前大会からの約4年間に、3万4千人を超える新しい党員を迎え、党員数は前大会時を上回り、40万6千人となった。「しんぶん赤旗」読者の拡大では、石川県と4地区委員会が、日刊紙、日曜版ともに前大会時を上回って大会を迎えたが、全党的には前大会時を超えるにいたっていない。

参議院選挙にむけた党勢拡大の目標としては、「躍進期間」の到達を踏まえ、党員拡大でさらに進んだ前進の目標をたてる
とともに、「しんぶん赤旗」の読者拡大では、参院選を、日刊紙、日曜版とも前回参院選時の1・3倍の読者へと拡大し、全党的には35万人の日刊紙読者、160万人の日曜版読者に前進してたたかうことを目標に奮闘する。さらに、中期的展望にたった「成長・発展目標」にふさわしい党員、読者の拡大の目標を有権者比でもち、その実現をめざして力をつくす。


はい。三万四千人の入党者をあげて前党大会時数字と純増を書かずにごまかし1700人しか増えていないのを隠そうとしていますね。

「躍進期間」においては数字を挙げず、全く成果が上がっていない・・・むしろ躍進期間開始以降に開始前以上に減紙していることを隠していますね。

今月は、総合月刊誌で蟹工船ブームに関する指揮者の論評が三つ出たので、1つ1つ採り上げてみる。一回目は、「正論」11月号掲載の筆坂秀世氏の論評。

「“上げ潮”日本共産党の虚実」りタイトルで「党綱領と情勢が共鳴しあう新しい劇的な進展」という志位委員長の自画自賛を読み解く」として、党員が増えたなどと共産党に追い風が吹いているとする考えに疑問を呈している。

最初に、党建設、党勢拡大が最も遅れた活動分野だと志位タンが認めており実際、現役党員にブームの実態を聞いても「どこの支部の話か?まるで別世界の話だ」と言われたとか。

実際に若者が蟹工船に感動して党に入ったとしても受け皿がないようで、こんなたとえ話をしている。

党員になると支部に所属して党活動をやる訳だが、支部の多くは高齢化が進み平均年齢は60歳くらい。そんなかで若者一人が入って行って周囲に悩みの相談などできるだろうか?また、若いから赤旗配達・集金などで多くの負担を求められるだろう。それでいきいきいと活動できるのか?...ごもっとも。

つぎにマルクス・蟹工船と日本共産党との間には、大きな壁があるとする。マルクスが注目を浴びているのと日本共産党への支持は一致しないし、そもそも新自由主義の矛盾噴出が「社会主義への憧憬。社会主義の展望」と全く結びついていないとする。

共産党は社会主義・共産主義を唱えつつ、ソ連や中国で何か問題が起きると、これにの国の評価を「社会主義」から「社会主義を目指す国」そして「社会主義ではなかった」と評価を変えて行く、何の展望もない党に若者は結集できるのか?

なところから、筆坂氏は話を「党生活者」に移す。地下活動をする主人公を支える笠原や、労働者を「意識の低い」存在と考える主人公は、歴史的使命のために自己犠牲をいとわない存在で、昔はそう言う人しか党員になれなかった。今は「綱領と規約を認めます」と言えば誰でもなれる。でもって、綱領を党員に読ませるのにも一苦労である。

最後に雑誌「ロスジェネ」を当初評価したが、党の枠組みから外れていると分かると評価を一変、社告まで出して気に入らないという党の対応を批判する。実際、ロスジェネを好評価する内容のブログを書いたらつるし上げられた党員(当blogの読者なら、ああ、あの人ねとわかるだけう)もいたようで、そんな状態で若者の心をとらえることができるのかとする。

とまぁ、まっとうすぎるほどまっとうな、真面目すぎるほど真面目な内容である。

次期党大会で発表される党員数やしんぶん赤旗の増加数が楽しみになる……つーても、無理して増勢を装う可能性も大だが。

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