日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+

日本共産党や民青同盟、またやりよった……ぼやきのブログ

タグ:蟹工船

25回党大会の志位タンの報告
以前から疑わしいと思っていた党員数。蟹工船ブームの頃、党員がものすごい勢いで増えているとニュースになっていた。月1000人以上15ヶ月連続前進とか言っていて、今も千人には届かないが毎月数百人の党員が増えていたはずなのに、報告された党員数は40万6千人。前党大会では404,299だから、1700人しか増えていない!

増えた党員数は純増ではないのではないかとぼくちんを始め少なくない日本共産党オチャーの思っていた通り、党員数ごまかしてました!

この間亡くなった党員は16000人ほど、四年間の拡大は34000人ほど。ということは34000−1700-16000=16300だから、それだけ離党か除名、除籍が出たことになる。

赤旗は日刊紙日曜版合計で145万4千部。前党大会時で164万だから前党大会より18万6000部の減なのだが、ちょっと待てよ?

9中総で「党大会までに日刊紙読者を3万1791人以上、日曜版読者を15万269人以上増やし、前回党大会水準を突破することをよびかけます。」としていたから、足りないのは18万2060。その後の赤旗を見ているとたぶん一万部以下だとは思うが躍進期間に増やしていたはずなのだ。

ということは、1月からこっち一万部前後の減紙だということ。

志位タン、上げ潮で党大会迎えたとか言ってたけど、下げ潮じゃんw

というわけで、今月の週刊新潮の特集「現代『貧乏物語』」の1つとして
共産党専従のワーキングプア状態が報じられている。「おい、地獄さいくんだで」の名文句で始まる蟹工船を読んで入党する若者へのメッセージは

「おい、そこも地獄だで」

蟹工船をバックに写された志位委員長の写真キャプションは、「財政苦C」
てな具合に、少し茶化している。

給与の低さや遅配など、当blogの読者には先刻ご承知の内容だが数字が出ているところをかいつまむと

都内地区委員会勤務
30年以上の党歴で本当は40万以上給与がもらえるはずが25万

都内の別の地区委員会
一昔前には10人以上いた専従が、今は三、四人。あとの人たちは専従から身を引いてボランティアとして従来同様に働く。

専従給与の遅配、欠配だけでなく、減配、零配もあるわけだ。
ま、これだけ「蟹工船」のパターンがあるなら、ここまで言ってもよかったと思う。

蟹工船のデパート、日本共産党!

今月の「諸君!」に二人の識者の論評が載っている件。二人目は浅羽道明

浅羽氏は、ぼくちん未読ながら右翼と左翼 (幻冬舎新書)なんて本を書いておらられる方で、たぶん敵に回すとそれなりに手ごわい論客なのだろうなと思っていたが、予想的中w

で、タイトルが「共産党に入るキミ達へ せめて、これくらい読んどけよ」なる必文献ガイド...同時に今の共産党含む左翼一般に欠けている革命家の心得を説く内容だ。

まず蟹工船ブームを共産主義思想復活と捉える人たちを、大衆消費社会の気まぐれに対する畏れを知らないと断じた後、浅羽氏は戦前の日本共産党をロマン・ノワール(馳星周の小説のような悪漢ロマン)と規定し、「党生活者」や日本共産党史を「闇のドラマに手に汗握る」ものとする。

そこから学べることとして、マルクス主義革命国家の権威と、いわゆる殉教者が多かったことが共産党に対する畏敬を生んだとする。政治倫理を語る上で必須の「成果」などなかったというのだ。

実際、その通りで、戦後の日本共産党は能力がない割にインテリから高く評価されていたのは確か。そんな問題意識の中、浅羽は、ミヤケン体制を擁護する。

なぜなら、「共産党が(創価学会と並んで)自民党にも社会党にも不満な三百万票の政治的受け皿を提供し、清く正しく利他的でありたい四十万人へ、心地よい居場所を保証した」点と、古き良き時代の倫理観が破壊されて行く中、「奇妙な魅惑」を維持してきたことを評価する。

そして60年代以降の長期低落傾向について当blogでもさんざ論じられてきた党改革について「可能ならとうの昔に」やっていたとして、変えられないと党体質のおかげて疲弊する党員に、党の言うことを聞かずに「やりすごす」ことを提言する。....共産党内の革命期に備えて、左翼的に言えば日和見主義者であるタレイランやフーシェたれというわけだ。

確かにそうかもしれないというか、実際その方が上手に生きられると何度も思い知らされているぼくちんwなのだが、ひとつだけ感想を述べると、「」について語るなら「」についても語って欲しかった。

成りゆきとして「おい地獄さ行ぐんだで!」ではなく、自ら地獄に飛び込む「おい地獄さ行ぐんだで!」という呼びかけ....そこまで踏み込まないのは本人の意思か、月刊総合誌の限界かはわからない。

なーんて書いて、分かる方はここの常連除けばあんまり見ないなぁ……。地獄を意識しない日和見左翼ブロガーは腐るほど見るけど....w

いやはや……たけし先生、大ヒットでつ。

杉本さんは民青同盟の専従活動家として、出産、子育てと民青同盟の任務を両立させた大阪ではじめての人です。当時の民青同盟では、女性幹部が結婚しても、 妊娠・出産というのは勇気のいることで、妊娠中の「制限勤務」とか産休とか、育児休業なども取りにくく、「民青同盟の幹部の間は子どもをつくらないように する」とか、妊娠を機に青年同盟の仕事を退職するという女性幹部も少なくなかったのです。

 しかし、杉本さんは民青同盟の女性幹部とし て、初めて妊娠中の制限勤務の中でも幹部としての職責を果たし、立派に理(おさむ)くんを出産されました。そして子育てしながら民青同盟の幹部としての任 務を全うされました。当時、お母さんの母乳を冷凍しておいて、保育所で赤ちゃんに与えてもらうというのをやっておられて、それをテレビ局が取材に来るとい うこともありました。職場も撮りたいとのことで民青同盟大阪府委員会事務所に史上初めてテレビ局のクルーが来て、私も「職場の上司」ということでインタ ビューを受けました。(ニュース番組では私のインタビューはカットでしたが、府委員会事務所は映りましたよ。)

いやはや、蟹工船の冒頭は「おい地獄さ行ぐんだで!」ですが、小説「民青同盟」の冒頭は、「おい母乳は冷凍するんだで!」になりそうなエピソードでつ。

民青同盟は蟹工船で、たけし先生は作業監督浅川であることを自慢していたわけですねwww。

え〜小林多喜二がブームになったら、こんな事実も出てくるのですね。小林多喜二に査問体験があっても不思議じゃないんだけど、よくこんなもん発掘してきたなと、ちんころく氏に脱帽w

それにしても、当blogのメインサイトにアップされている査問の録音、Wikipediaにも参考資料としてアップされているが、聞かせたくない人が削除するわ、聞かせたい人がリンクを復活させるわ、編集合戦になっているようだ。

削除したい人に告ぐ!そんな不毛な努力をするよりも、キンピー問題に完全決着をつけなさいよ。キンピー氏と話し合いをして謝罪&キンピー復党を行えば簡単に録音は消える。私がサイトごと消すと以前から何度も言っておるのだよ

無駄な努力はやめましょう。



世間では、未だに蟹工船ブームで10カ月で共産党の入党者が一万人になったと騒ぐ者がいる。当blogはもう3年以上しんぶん赤旗に出てくる毎月の入党者の数字をチェックしているが、月千人なんてそう珍しくもないんだよね。たとえば3年前はこうでした。


そして、こうして増勢を伝えられても、党大会発表での党員数はほとんど増えなかったんですねw

なわけで、蟹工船ブームの後の党大会が楽しみだなぁ……来年だっけ?党大会

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
が前年の百倍のペースで売れていると言う記事。通常だと年間2500部の本が25万ペースと言うから半端ではない。

ワーキングプアの現実に対して怒りを増幅させたり、勇気をあたえてくれる本を求めていたのではないか」との新潮社文庫編集部の佐々木勉氏の感想。あるいは元フリーターのブックエキスプレス・ディラ上野店の店員が、売れ行きに火をつけたと言うのもその通りなのだろうが、実は数年前から蟹工船がハードボイルド小説として本好きの間で再評価されていたのが背景にあるんだよね。

それはそれとして、共産党員の、「いまがチャンスだ!」なんて気合いが聞こえてきそうだが、「今話題の小林多喜二の日本共産党」みたいな宣伝を真に受けて党に入った人は「こんなはずじゃなかった!」と驚く人が多いだろうねぇ。

実際問題として、ワーキングプアに対して熱心に相談、対応、自立の援助をしているのは、共産党よりも専門のNPOの方だと、実際に共産党の援助を受けてみた方からも報告が上がってきている。


当blogの常連でない方は、ついでにここも読んでね。より理解が深まると思う。



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