9面。武富士のことを報道したら、高額訴訟によって攻撃されるというたたかいを体験したフリーライター三宅勝久氏のエッセイ。

武富士は報道前に確認しても「事実はない」とだけ言って、報道されると高額訴訟を起こすのだが全面敗訴。三宅氏は逆に損害賠償をかちとるが、240万円では時給なんぼになるねんという話は別の雑誌に書いてあったが、興味深いのは武富士の裁判所での反論の、唖然とする支離滅裂さである

廊下で叱責される社員のことを書いたら、「廊下のある支店などない」支払い義務のない聴覚障害者から取り立てたというと、被害者に「虚言癖がある」改ざん疑惑を言うと「コンピューターで処理しているからあり得ない」など、この記事のサブタイトルを引用したら簡単にばれるウソで裁判を勝つつもりだったようである。

全面勝訴した三宅氏は、武富士を守ろうとした弁護士にいくら支払われたのだろうかと考えて、エッセイを終わる。

その点、日本共産党は、かしこい。不破哲三・赤い貴族も、ラブラブメール・穀田恵二も、今のところ訴訟に持ち込む気はないようだ。