日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+

日本共産党や民青同盟、またやりよった……ぼやきのブログ

タグ:正論

今月は、総合月刊誌で蟹工船ブームに関する指揮者の論評が三つ出たので、1つ1つ採り上げてみる。一回目は、「正論」11月号掲載の筆坂秀世氏の論評。

「“上げ潮”日本共産党の虚実」りタイトルで「党綱領と情勢が共鳴しあう新しい劇的な進展」という志位委員長の自画自賛を読み解く」として、党員が増えたなどと共産党に追い風が吹いているとする考えに疑問を呈している。

最初に、党建設、党勢拡大が最も遅れた活動分野だと志位タンが認めており実際、現役党員にブームの実態を聞いても「どこの支部の話か?まるで別世界の話だ」と言われたとか。

実際に若者が蟹工船に感動して党に入ったとしても受け皿がないようで、こんなたとえ話をしている。

党員になると支部に所属して党活動をやる訳だが、支部の多くは高齢化が進み平均年齢は60歳くらい。そんなかで若者一人が入って行って周囲に悩みの相談などできるだろうか?また、若いから赤旗配達・集金などで多くの負担を求められるだろう。それでいきいきいと活動できるのか?...ごもっとも。

つぎにマルクス・蟹工船と日本共産党との間には、大きな壁があるとする。マルクスが注目を浴びているのと日本共産党への支持は一致しないし、そもそも新自由主義の矛盾噴出が「社会主義への憧憬。社会主義の展望」と全く結びついていないとする。

共産党は社会主義・共産主義を唱えつつ、ソ連や中国で何か問題が起きると、これにの国の評価を「社会主義」から「社会主義を目指す国」そして「社会主義ではなかった」と評価を変えて行く、何の展望もない党に若者は結集できるのか?

なところから、筆坂氏は話を「党生活者」に移す。地下活動をする主人公を支える笠原や、労働者を「意識の低い」存在と考える主人公は、歴史的使命のために自己犠牲をいとわない存在で、昔はそう言う人しか党員になれなかった。今は「綱領と規約を認めます」と言えば誰でもなれる。でもって、綱領を党員に読ませるのにも一苦労である。

最後に雑誌「ロスジェネ」を当初評価したが、党の枠組みから外れていると分かると評価を一変、社告まで出して気に入らないという党の対応を批判する。実際、ロスジェネを好評価する内容のブログを書いたらつるし上げられた党員(当blogの読者なら、ああ、あの人ねとわかるだけう)もいたようで、そんな状態で若者の心をとらえることができるのかとする。

とまぁ、まっとうすぎるほどまっとうな、真面目すぎるほど真面目な内容である。

次期党大会で発表される党員数やしんぶん赤旗の増加数が楽しみになる……つーても、無理して増勢を装う可能性も大だが。

「正論」の読者がお見えになるでしょうから、当サイトの説明エントリをアップ。
当会、「キンピーを応援する会」はキンピー問題の主人公であるキンピー氏を応援する目的で運営されておりますが、少々変わったグループです。管理人は反共を公言しているのに、他のメンバーは基本的に左翼であり、日本共産党の再興を願っているのです。

なぜ反共野郎が混じっているんだ?と言われれば、それはキンピー氏の人望ゆえです。日本共産党という政党は、一般に素晴らしい党員を多数擁しています。とっても純真無垢で、社会のために役立ちたいと思って入党する人がほとんどです。しかし、その内実は決してよいわけではありません。これではいかんと改革しようとすれば、除籍・除名などの処分を受けて放り出されます。

共産党に入ることは、現代においても就職・昇進などで不利に働くことも多いものです。ひどい差別を受ける事もあります。だから共産党員は、共産党のコミュニティの中でしか生きる術を知らない事が多いのです。そんなリスクをものともせず入党した人たちが組織から切られた時のショックは大変なもので、もとが純真無垢な人たちですから普通の人の何倍も傷つきます。

そんな元共産党員を何人も見るにつけ、かわいそうだな……とは思います。しかし、冷たい言い方ですが、それで戦闘意欲を喪失するような人なら、最初から政治などかかわるべきではなかったのです。 百万の敵を相手に孤軍奮闘を余儀なくされても「にもかかわらず@マックス・ヴェーバー」と言える人でなければ、あまりにもこの世界は過酷です。

キンピー氏は違いました。戦う気満々というか、切られたくらいでへこたれるタマじゃない。こういうタイプが政治にかかわると面白いのだ。OK!だったら応援しようじゃないか!思想信条は違っても、こいつを腐らせておくのは惜しい。他のメンバーは知りませんが、管理人はそんなことを思っております。

そのためにとった運営方針は、「笑う」こと。既存左翼にありがちなイデオロギー論争はあまり手を付けず、これはおかしいだろw?という党員やシンパの行動を揶揄することを主たる方針としています……でも共産党の行動が画一的なのでネタ切れ気味のため、最近はまじめモードも少なくないです(-_-;)

もう一つとっている運営方針は、無関係なスパムの類い以外は、原則削除しないことです。我々にとっても都合の悪い事でも、全て掲載いたします。これは、都合が悪くなると削除で逃げて謝罪も声明もしないような党員やシンパたちとの差別化のため、我々が自ら課している「規律」です。

そうした方針が功を奏したのか、常連さんには現役の共産党員および元共産党員やシンパの方のみならず、自民、民主党系、あるいは非共産党系左翼の方もおられるようです。現役の政治家の方で、コメントを下さった方も十人はおられるでしょう。

それはともかく正論読者の方々は、共産党はお嫌いな方が少なくないでしょう。管理人も嫌いです。しかし、共産党員の純粋な一面も知らない人は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?政治の世界を多少なりとも味わったことがある人なら「自民党政治家に共産党の運動員がつけば最強だ」と思う人もいらっしゃるでしょう。人のために自分を勘定に入れずに活動する人材を、最も多く抱えている日本の政党は、今なお日本共産党でしょう。

だからこそ、我々はこう考えたいのです。
日本共産党が、このまま変わらないなら、善良な共産党員たちに無駄な運動をさせ、人生を浪費させる。よって、さっさと潰してしまえ!潰す力がないなら、せめて崩壊を加速させる努力をしよう。

もし変わるなら……民主集中制に代表される党の論理より、国民の利益のため活動する、真の国民政党、あるいは弱者のための政党として党を再構築するというなら応援しよう。


そんな立場でやっておりますのでご贔屓に(^-^)/~~

雑誌「正論」が明日発売されますが、志波耕治氏の手になる日本共産党告発連載第五弾は「共産党と闘う人々

実は、キンピー氏と管理人は、志波氏の取材を受けておりますた。なものでほんのちょこっとだけですが、ネタにされています。

記事紹介は、発売になってからねん


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