ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

ぼくちん、昨日コメント欄で知った大坂3区候補ちばあつこ氏、なかなか面白い方のようである。大阪府委員会の紹介文によると

 黒田革新府政が誕生した年、 躍進を刷る総合企画システムをうたい文句に、 夫と 「ちば印刷工芸」 を起業。 印刷屋が少なく、次々舞い込む仕事に 「3食外食」 という超多忙な日々の中でも、 「競争はしない商売」 を貫き、 同和校の通知表復活など地域の要求運動と、3人の子育てに奔走。  選挙が始まれば、 どんなに忙しくても仕事をストップして宣伝・対話に集中するなど、 36年間、地域で共産党の看板を掲げてきました。  

中途半端がきらいな性分。 支部会議や宣伝など党活動も、 「徹底的に楽しみます」。  生活相談では、小泉政権の 「構造改革」 以降、 日々の営業、 暮らしの見通しが立たず、 夜逃げ、 自殺が増えました。学生時代からのなじみの商店街が大型店出店などで姿を消し、 大きな商店街でも人通りが激減。 一方で、 大企業は空前のもうけを上げ、国民の納めた血税が、 軍事費や無駄な大型公共事業に湯水のごとく、 つぎ込まれています。   「軍事や公共事業に絡む利権こそが、今の政治の根っこだと思います。 許せないですよ。 ここで共産党が大きくならんとあかん。 そのために、 頑張り抜きたい」

リンクしたのは、癒し系w経営戦略論の本。競争の多いレッドオーシャンで苦しむより競争のないブルーオーシャンを目指せという。レッドオーシャンでの切った張ったに疲れた人の琴線に触れるのだろう。よく売れている。

この本、ぼくちん全く評価しない。理由は簡単で、別に新しい考え方など書いていないし、そもそも競争のない世界などあり得ないからだ。

実際には短期間なら競争のない世界はあり得る。マーケットの小さい世界でもあり得る。しかし、マーケットが大きく、儲かると分かるとと絶対に参入する奴は出てきてレッドオーシャン化する。それがリアルな現実認識というもの。

で。このちばあつこ三区候補は、起業した印刷会社で競争のない企業経営、いわゆるブルーオーシャン戦略を実践したらしい。たいしたものである....のだが、ちょっと待て!

レッドオーシャンに苦しむ人が多いからこそ、自殺や夜逃げが多くなって、商店街が寂れるのだ。どうして彼らに「競争はしない」商売を教えないのだ?

それをやったら、「おばちゃんコンサルが、大阪を救う」とか話題になって、橋下知事なんて目じゃない人気者になるはず。

まさか、共産党関係の仕事だけで食えていたことを「競争はしない商売」と言い換えていたのではあるまいなw?