日本共産党と民青同盟とは全く関係ないが、一昨日Macintosh用ワープロの名門、エルゴソフトが販売停止を宣言した。今後一年間のサポートが終了したら会社を畳むのだろうが、個人的には大事件であった。

20年使ってるんですよ。エルゴソフトの EGWORD……大概のドキュメントはこういう時に備えてテキストファイルにしているものが多いので、「わ〜フォーマット変えなきゃ!」なんてことはあまりないのだが、それでもショックは大きい。

日本のMacintoshの歴史をかじった人、あるいは同時代を生きた人なら、エルゴソフトが日本のMacアプリの世界で、どれほど偉大な会社であったか知っている。2byteコードこのなんかはなから考えていなかった(日本語処理なんてやるような設計ではなかった)初期のMacintoshに日本語入力をできるようにしたメーカー。

その後も純国産ワープロとしてWindowsにおけるジャストシステム同様の役割を果たしてきた名門である。実際、今でも日本語処理のうまさはマイクロソフトもアップルもかなわない。

しかし、それでも時代は進む。ビジネスアプリを制覇したマイクロソフトさえ、Google Appの脅威に晒されている時代だ。いくらマイクロソフトが頑張っても、Google Appは無料なのだ。もう5年もすれば、オフィスソフトウエアを買うなんてこと自体なくなるかも知れない。

Macの歴史は、たかだか25年、WindowsはMacより一年短い。30年で全てが変わる。それをリアルタイムで、私は見てきた。私と同じ感慨を抱いている人は、おそらく200万人は下るまい。グラフィカルユーザーインターフェスのオペレーティングシステムが出た頃のパソコンの総出荷台数は、その程度だったからね。

それに較べたら、政治の世界は変わらないね……。