想像の斜め上を行く展開。
政権与党にスパイ活動をもみ消してもらっていたとは。。。
その篠原氏が、民主党の政調の会議に参加したとき、その会議にあなたも参加していたので、とってもびっくりしたということでした。もちろんあなたは「赤旗」の記者で、その身分を隠して潜行取材して
いたわけです。政調の会議というのは、議員である正規のメンバーだけでなく、その議員の秘書も参加することがあり、すべての秘書の顔が分かるわけではありませんので、それを利用して忍び込んだのでしょうね。
しかし当時の民主党は、とりわけ政調は、原発対応で混乱して修羅場の様相を呈しており、秘密の漏洩は許されるものではなかったそうです。当然、「赤旗」の記者が許可も得ずに聞いていたことは、民主党内で大きな問題となった。
新聞記者としては、見上げた根性というか、立派な心構えだと言えるかもしれません。けれども、もし他党の機関紙の記者が共産党の内部の会議に忍び込んで情報を入手していたとしたら、共産党がどう反応してどういう制裁をくだしたかを想像しただけでも、法律に触れるかどうかは知りませんが、あなたがとんでもないことをしでかしたことは確かです。
しかし篠原氏は、その一件をもみ消してあげたそうですね。あなとの浪人時代以来の関係があったので、それに免じて許してほしいと小沢一郎氏に願い出て、それが許されたというわけです。まだ政治部長になる前で、出世の階段を上ろうとしていたあなたには、どんなに感謝してもしきれない出来事だったことでしょう。