共産党に人生を捧げた人には、涙する話

紙屋高雪の力作。

ブログ常連さん２人が読んで涙したと言う。
党経験が全くないぼくちんは涙しないが、当blog読者の多くの琴線に触れる内容なのだろう。 

Comments

[1. にそ]

私も党員歴がないので深くこれを感じることはできないのですが
ソ連における粛清の内面を知る引用だったので
非常に複雑な気持ちになりました
粛清される側の複雑な感情、何というか、辛さも感じました
本当に頭のいい人達だからこそ、ああいう思考になったのかと思うと…何か悲劇ですね

私みたいなバカなら単純に「スターリンは権力の座にいちゃいけない悪魔的な奴だし、共産主義はやっぱり非人道的な糞体制だ」って言って楽になれるんでしょうけども
同じように、共産党は糞、左翼は一回ガラガラポンされるべき、って言えるんでしょうけども

[2. 太宰ファン]

これ、終盤に来ると、神谷氏とブハーリンが、時を経て全く同じ状況に置かれて、ブハーリンの苦しみを紙屋氏が追体験してるかのような描写があふれてくる。マジかよと思うぞ。

太字の見出しだけ見っても凄いぞ。

もう、本おなかの出来事と現実が混然一体。
「あー、俺、こういうこと言われたことあるなー。「僕と君はヒマヤラだよね！　他の奴らはクズだよね！」的な。何も返事しなかったけど。そいつは今コーバ……いや…もっと小物感ある…」
「有罪が確定していないのに有罪確定扱いして、ベラベラ言いふらす。そういう奴、いるなあ…としんみりお茶を飲みながら思ったものです。」
「でっち上げ裁判とはいえ、いつまでも結論が出ない。その間に待つ身は地獄である。精神をすり減らしていく。それ自体が拷問である。十分な審理をしているなら話はわかる。「ああ十分な審理や調査をしているな」というプロセスが目に見えて分かれば、逆に安心の材料になる。でっち上げの不当性が今に解明されるであろうという希望が可視化されるからだ。しかし、何も伝えられない。何を聞いても返答しない。そういう暗黒の中で隔絶されて、ただただ結論を待つ身というのは、本当に精神に悪い。一日として心から日々を楽しめる時はない。精神の拷問である。」

[3. cafe]

神谷さんの問題。もしかすると、日本共産党にとって歴史的な事件になるかもね。
もし神谷さんを処分すれば、間違いなく党は崩壊、分裂しますよ。
おそらく今は黙っている党員、議員、専従、赤旗記者も黙ってないてないでしょうね。
激震地は福岡、京都、埼玉あたりからか？
もうこれまでの志位の独裁スターリン粛清に我慢できない正しい方々が立ち上がります。　
いや〜楽しみだな！自滅！自己淘汰！まさかの１００年目の「維新」かな？

[4. 太宰ファン]

太字の見出し載せますよ。

「銃殺の瞬間に「スターリン万歳！」と叫ぶ幹部たち」
革命の成果を台無しにしたくないという思いからだったそう。松竹氏がいまだに「共産党愛」を語る姿がダブって見える。

「「『良きもの』の中での性被害」を思い出す」
ちなみに「『良きもの』の中での性被害」は正義を訴える運動内での性被害の告発の話です。被害者が黙ってしまう話。

「スターリン体制へ向かない批判」
被害者がなぜ張本のスターリン体制批判に向かわなかったのか。スターリン批判に向かうべきだったと。

「「党を撹乱・破壊する者との同調・結託者」というでっち上げ」
これスターリン時代の話ですよ。
そこまでスターリン時代をまねしなくてもな。

「被疑者を罠にハメようとするスターリンの術策」
神谷氏、内田委員長から誤りを認めたら許してやるからとのお誘いが？

「「道理なんかいらんのだよ、撃滅あるのみだ！」」
ソ連国民がデマに煽られて被粛清者に浴びせた言葉、同じ言葉を福岡や日本中の共産党員が発しているなんて信じたくない。

「弾圧者３人の人物評」
同じような人が身近にいるようで。。。

「僕と君はヒマラヤだ」
「あー、俺、こういうこと言われたことあるなー。「僕と君はヒマヤラだよね！　他の奴らはクズだよね！」的な。何も返事しなかったけど。そいつは今コーバ……いや…もっと小物感ある…そう、ニコライ・イワーノヴィチ（←本書でいうとブハーリンじゃない、もう一人の方）みたいなことやっている。」（ここは紙屋氏の地の文）

いやはや。この辺でやめときます。
紙屋さん、いつかこの全経験を本にして出してほしいぞ。

[5. にそ]

しっかし、国際派追い出しても
ソ連と同じことやってるって、どうなんすかね？
それほど今の体制がアホなのか
既存の共産主義を目指してる人達は押し並べてこうなる(宿痾)のか…

[6. 太宰ファン＠絶望の日本共産党]

なんで、今のこの日本で、不破哲三が「スターリン秘史」を書いてスターリンのやり口が日本共産党的にもばればれになっているにもかかわらず、スターリンの大粛清時とほとんど同じような、デマによる「反革命」「反動勢力との結託」あるいは「党を破壊、かく乱するものとの同調、結託」なるレッテル張りが、真実のように党幹部から宣伝され、異論を持つ者、それを少しでも弁護した者が、多数で糾弾、迫害され、生活すら脅かされるという事態が、発生しているんだろうか。

はっきりしていることは、松竹、鈴木に「規約違反」に問われる弱点があったとしても、彼らの諸提案が、彼らの長年の考察、熟考に基づき、善意からなされていることは、長年彼らのブログや本を読んでいる人から見たら、当然だろう。どこに、反動勢力との結託や反革命の意図があるというんだろうか。かけらもないぞ。紙屋氏にしてもそうだろうが。

要するに、こういう問題の解きに、デマでレッテル張りをして、多数の党員で総攻撃をするという、ほとんど、犯罪、名誉棄損、人権無視の諸行を、公党の党首が、スターリン並みに発動し、煽り、まるきり反省の兆しも見えないということだ。

これは、もう、絶望の共産党だぞ。だって、ブハーリンらは名誉が回復されたが、松竹氏らの名誉は回復されるんだろうか。回復されないまま、共産党が一人勝手に滅びゆくというストーリーが予想されるな。ま、糞は糞のまま、死んで行け。

[7. 広太郎]

マルクスの難点は、労働者と資本家は不可避的に対立するという思い込み。同じ舟に乗っていれば、歩み寄りもありだと思うが、常に正しく清らかな政党には通用しないか。

[8. とーぼ]

日本の憲法はもともと、資本家よりは労働者の立場に立ったものとなっています。いまはなおさらそうです。資本家の意識改革はもちろんですが、労働者も意識改革をすると、よりよい関係性になります。

[9. 寸劇の虚人@確かにその通り。]

>>6
太宰ファン様、確かに、その視点は面白いですね。
日本共産党にも遅ればせながら、「スターリン批判」は存在していたことになりますね。
不破哲三は2001年綱領で党の姿を変えていたし（すみません、私、そのあたりのことは詳しくありません）、さらには不破自身が「スターリン秘史」を書くわけですから。
それなのに志位は、何故スターリン的粛清に走ったのか？
その理由としては、あくまで私の個人的推測ですが、一つには、それは、ソ連共産党のフルシチョフによるスターリン批判のように、全党に訴えることがなかったこと。
二つ目には、当然ですが、日本においてはその批判対象は宮本顕治その人であったからです。
つまり、スターリンは批判的出来ても、宮本顕治は批判出来なかったというわけです。
三つ目には、不破、志位ともにその宮本から後継指名を受けているということです。
四つ目には、その不破と志位の間に微妙な対立関係があるのではないかということ。志位は党首になってから不破にずいぶんいじめられたという話があります。そのせいかやはり不破の書いたものは受け入れられない。私こそが宮本の真の後継者だという意識があるわけです。
こうして、宮本批判抜きの「スターリン批判」が行われつつ、その一方で現党首志位による「宮本回帰」の画策がある。よって結局は党は「スターリン主義的党」のままである。これが私の結論です。

[10. とーぼ]

ふわてつは、レーニンの民主集中制をスターリンが投げ捨てたというおかしな見解を出しているけど、民主集中制がそもそもおかしいのです。

[11. SLEEP]

民主集中制というのがそもそもロマノフ王朝の統治体制の焼き直しですよね。ツァーがいてその下で誰かが実権を握る。血統による正統性の担保をマルクス主義で塗り替えただけの代物です。まことに野蛮なことで・・・でも一応ロマノフ王朝下でも議会はあったのですけど、その統治範囲が広すぎて国民国家がどうしても脱皮できないのが宿痾みたいですね。ブハーリンのようなおそらくどこの時代のどのような国家であっても有為な人材を殺すしかないロシアの悲劇性を感じます。

日本共産党はそのコピー商品だと思いますね。本邦では天皇と将軍（統治者）は早々分かれていましたし、その威を借りる井伊直弼みたいな独裁者は殺されても仕方ないという共通認識があって西欧諸国同様マルクス主義なんてものは無意味だったわけです。でもまあ五か年計画でソ連経済は大躍進だ、今にアメリカは滅びるぞって宣伝が今のオセンスイと違って大流行しちゃった、若い時に変なビョーキにかかって一生を棒に振った・・・とは認めたくない元エリート学生の集団が今の日本共産党上層部なんでしゃあないですよね。