筆坂秀世たんと、松竹伸幸たんの書評。松竹たんのは上中下とある。
いたる版と一緒に読みたいので、ぼくちんまだしばらく未読のままでいるが、それはともかく


筆坂たんのを読んでいておやっと思ったのは
中北氏の『日本共産党』には、次のような記述がある。
〈戦前の共産党にとって党財政と並ぶ暗部といえるのは、女性差別である。〉

もっともこれは佐藤優たんの言ってること。

いわゆるハウスキーパーのことを言っているのだが、これの評価はもう少し探求する必要がある。というのは、かつて運動史研究会と言う荒畑寒村をはじめとした戦前のヤメ共たちが集まって作った証言集があるのだが、執筆者は全て反日本共産党的な立場だと言っていい。そんな雑誌でハウスキーパーが取り上げられていたのだが、みな懐疑的であった。自分たちが党活動をやっていた時に現場を見たこともなければウワサも聞いたこともなかったからだ。

彼らは別にハウスキーパーがいなかったと言ってるわけでもないし、反共的立場で上がってくるハウスキーパー問題を否定しているわけではない。だた党が強制力を持ってハウスキーパーを任命していたというのは多いに疑問を持っているのである。

また、女性幹部がいなかったと言うのも変だ。 たとえば3・15で捕まった丹野セツなど赤旗紙上で絶対取り返すべき5幹部の一人として紹介されていた。女性幹部が少なかったのは事実だが、女性差別をしていたかと言うと疑問点が付く。

 松竹たんのは、まぁ立派なと言うか、そんな問題意識のある党員ばかりだと良かったのにねぇという感じ。もしそうだったら、サオリンやジャイアンは早々に消えている・・・。