コメント一覧 (9)
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- 2022年05月23日 11:04
- >中北浩爾
68年生れの東大91年卒だから、正にソ連崩壊ポスト学生運動世代じゃねー。「リアルタイムで学生運動や旧社会主義国を経験していない分、日共を正確に描けるのかな」という気もするが、先ずは現物を読んでみます。
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- 2022年05月24日 08:47
- 外部からの異論に聞く耳をもたず、内部でなんとなく変だと思った人も声を上げられない。こういう掟が共産党の社風なのだ。
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- 2022年05月24日 18:27
- 速攻で購入読破しますた。
1)「宮顕リンチ殺人事件の真相は不明」「野坂は山ケンを売っていないし、延安から日本帰国途中にソ連に寄ったからと言って直ちに内通者とは断定できない(この点では日共よりもさらに甘い)」など、明からさまに党を貶める立場ではない。全体を通して、「反共的立場からではなく、客観主義に徹した」といえる。
2)「本土復帰前の沖縄人民党は、地下の日共沖縄県委員会(むろん正式発足は本土復帰後)が指導していた」など、検討を要する(というか事実とすれば大問題!)の記述も見られた。
3)半分の頁を戦前党史及び55年宮顕体制以前の戦後党史に割いている。これ迄党の公式党史では、「宮顕体制以後の党史が中心で、戦前及終戦後55年迄の党史も宮顕体制正当化の立場から申訳程度に記述する」ものでしかなかった。また党外からのこの時期の党史研究も、(党にとっては党史は自己正当化の根本なので、気に入られないと猛反発を招くのを恐れて)立花隆氏の「日本共産党の研究」以外まともに取組んだものは稀有であった。そういう意味では、「これまでにない日共通史入門版」ともいえる。
4)果して党はどう反応するであろうか?たすかに党の現状を「高齢化・伸悩み(むろんそれは事実だが(^^)」と評するなど、気に入らない記述も多い。やはり結果的に「当面は無視するが、党周辺で話題を呼べばむきになって反論する」というワンパターンの対応で、デフレスパイラルに更なる拍車を駆けることになるであろう。
蛇足
247頁にはヘルメット姿の東大民青女子学生ゲバ部隊の写真も。ある意味一番感動しますた。いっそのこと現在の民青も、「女子学生ゲバ部隊」組織すりゃ同盟員も増えるんじゃないのかい(^^)?
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- 2022年05月25日 02:12
- 尚著者は「日本における共産党創立経過の国際的特殊性」にも触れている(この点は従来的研究でも十分触れられていなかったと思うので、特に補足する次第である)。即ち、
1)西欧では(現在の社民党=多くは政権担当経験があり、NATO賛成である=に繋がる)第2インターが「祖国防衛戦争」として、第1次大戦に賛成した。しかしレーニンは第1次大戦を「帝国主義戦争」と位置付けて、10月革命成功後逸早く停戦に漕付けた。そして第3インター(=コミンテルン)を組織して、これを「国際共産党」とした。
2)しかし日本では既に明治期に大逆事件が勃発したように、(後進性と相俟って)第2インターの系譜を引く社会民主主義政党すら未確立であった。西欧の共産党がその出発点において社民党から分れて(その労組組織や国会議員団の一部を継承して)合法政党として出発できたのと比較しても、日本共産党は出発点からして大衆団体未組織・非合法政党で大きく遅れを取っていた。
3)西欧では、無政府主義(アナルコサンジカリズム)も社会主義の一形態として、大きな影響力を持ち、レーニン流のボリシェビズムと「アナボル論争」を起した。しかし日本ではアナーキストは大杉栄くらいで(日共創立者の1人の山川均とアナボル論争を引起したとはいえ)、(大杉自身が関東大震災の際に虐殺されて以後は)全く日本の社会主義運動において影響力を持得なかった。
以上日共史を語る上で、西欧先進国との違い(社民党やアナーキストの存在の有無)も、大いに考慮されて然るべきでしょう。更に言うなら、ある意味戦前の日共は「西欧先進国の党と、(議会すらない)毛沢東の中共やホーチミンの仏印共等民族解放運動党」との間の「中進国党」としての性格も持っていたのであり、こうした点も研究対象になると思います。
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- 2022年05月26日 12:01
- KM生様
さっそくに丁寧な感想どうもありがとうございます。
特に、補足していただいた部分がたいへん興味
深かったです。私もこのあたりは検討してみたいと
思いました。
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- 2022年05月26日 13:53
- 過分なお言葉有難うございますた。
さていよいよ来月は、
有田芳生氏の毎日新聞インタビューに始まり、
映画「百年と絶望」「君たちはまだ長いトンネルの中」公開と、嫌でも応でも日共百年に合せた企画も(「君たち」はむしろ反緊縮映画ですが)目白押し。
果して日共にとって、参院選で百周年話題が吉と出るか凶と出るか?結果次第で、「百周年記念29党大会」も統一地方選前か後か決まるでしょう。しかしコロナが長引けば、初のWEB開催か(というか、党大会開催する力もなくなれば、30大会以後もWEBになるかも知れない)?
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- 2022年05月27日 09:57
- >>7
さふ言えば、
殉“党”者伊藤千代子同志
を取り上げた映画も間もなく公開の
筈ですが………。
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- 2022年05月30日 12:52
- https://chiyoko-cinema.jp/event/joeiSchedule/joeiSchedule220505.pdf
伊藤千代子映画
現在全国各地を巡回上映中ですね。
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ケータイで見る時にお使い下さい
の党史と同じく、歴史の偽造ばかりで、全く後世の
検証に耐えられる代物ではありませんから、こうやって党外の専門家の先生に客観的な党史を書いても
らうのが一番いいですよね。
共産党の反応は完全無視(80%ぐらい?の確率)か、口を極めて罵倒(残り20%ぐらい?)と予想しますが、さてどうなりましょうか。