日本共産党の志位和夫委員長が7日、ウクライナの状況を踏まえ「急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」と発言したことに、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は8日の会見で「春の陽気のせいかわかりませんが」「まあ一貫してませんね」と述べた。
天下の公党のトップである志位委員長の発言を小ばかにし、記者からも失笑が漏れている。ここで共産党が我々の政策を今まで全然読んでないだろと呆れたりすると面白いのだが、そうはならないのだろうな。
それと、綱領では、政権についたら、軍縮や廃止に向けて努力すると言っているわけで、場合によっては、「縮小されて、装備も古い、弱小の自衛隊」を、前面に立たせようという、非情で不当な主張でもあるわけだ。
また、安保をどうするか、言明を避けているが、綱領を考えると、自衛隊は活用するが、安保は活用しないという主張なわけで。それをごまかさずにはっきり言えよ。
いづれにしても、共産党の綱領を見れば、ますます、共産党の安全保障策は穴だらけ、不安だらけで、志位がいくら「自衛隊を活用する」「綱領読んでくれ」と言っても、全然「火消し」にはならないぞ。
もっとも卑怯でおかしな点は、自らのアジアの情勢判断を語るのを、避けているところだ。どのような危険があり、どのような軍事力・抑止力で対処するのか、冷静に考えた上での安全保障策、自衛隊の活用、安保の活用だろうが。
ここのところを、一貫して避けている。考えたくないんだろうな。自分らの世界観、未来予想が、全く外れたことを認めたくないから。
で、多分、平和外交っていうと思うが、ウクライナの教訓は、現実的抑止力や軍事同盟含めた地域安全保障がないと、平和外交すらできないってことだぞ。バーカ。