敗戦時の日本の現実を実感を込めて描いた「播州平野」にこんなくだりがあります▼終戦後ラジオから流れる国の告諭。聴いているどの顔にもにじんでいるのは「一種の深いあてどなさと疑惑であった」と。「勝つ勝つとひっぱって来た縄を、ぷっつり切って、別な紐(ひも)をつき出してさあこんどはこれを握れと云(い)われても、人々はどういう心持がするだろう」▼国民を破滅へと向かわせた無謀。「おさきまっくらのまま、目前の一寸きざみで釣ってひっぱってゆく。この日本流のやりかたで、各自の運命のどたんばまでひきずられて来たのであった」とも 

どこかの政党の未来を予見しているかのようです。