2000年前後、大学でマルクス経済学やってた？

日本共産党の元議員・議会立候補者が「大学の頃マルクス主義なんて見たことも聞いたこともないですよね」って言って私が間違っていると言っているのは何重にもおかしい。
この人が属している党派は何なんだ。 https://t.co/3e5IXIvkdd

— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) March 16, 2021

池内たんは73年生まれ、件の人は（もう消えているが）2000年くらいに九大法学部にいた人。で、当時の大学ではマルクスやってなかったと言っていた。

東大はやってて九大はやってなかったってことなのかよく分からないが、件の人がウソついていたとも思えない。 

ぼくちん80年代経済学部学生で、その頃にはマルクス経済学の講座はあった。経済原論で近経とマル経二つあった。しかし90年代、00年代のことはわからない。なので何とも言えない。 

Comments

[1. ハスカップ]

魚拓はこちらですが、いずれにしても日本共産党の党員がツイートする内容なのかどうかは疑問に思います。
https://archive.is/uDO5M

かわの祥子 @kawanosyoko
私もそのくらいですが大学で見たことも聞いたこともないです。専門教育というレベルではないですが。当時でももう定年を迎えてたんではないでしょうか。なんか池内氏、80年代の又聞きっぽい逸話ですね。

[2. 太宰ファン＠歴史学がマルクス主義の牙城（その一）]

呉座勇一さんに「戦争の日本中世史」という本があります。学術的に「階級闘争史観」を批判した本で、かなり勇気がいったはずです。ソ連・東欧崩壊後も（最近まで）学会の流れに逆らうと職が得られないのはざらだったわけで。呉座氏、その後売れっ子になるまでは、twitterで左翼にいじめられていたのを目撃しました（だからtwitterやめた模様）。

以下、この本の紹介兼ねて、私のアマレビュをコピペ：
この呉座氏の本は、戦後の日本史学会を支配してきた階級闘争史観に基づく定説を批判しつつ、自分の視点で鎌倉から応仁の乱までの戦争と平和の歴史について書かれた本です。この時代の興味深い史実の数々も面白かったですが、自分たち（左翼）のロマンや夢を託して歴史を語るのでなく、事実から謙虚に学ぶべきということを主張されているように読めました。

日本史の学会は、戦後長く左翼（主に共産党シンパ）が牛耳ってきたのは事実で、私の大学院時代も（私は別学部）、文学部の国史の院生に党員とか結構いたと思います（今、大学教員になっている人が多い）。特に戦後早い時期には図式的な階級闘争史観（スターリン製）が席巻し、今から思えば乱暴で単純な議論が、いつの間にか「定説」になってたりするんじゃないかな。（続く）

[3. 太宰ファン＠歴史学がマルクス主義の牙城（その２）]

（承前）戦前・戦中に皇国史観の有望な若手だった研究者が、戦後、進歩史観の権威になったのは実は結構多かったはず（善玉と悪玉を入れ変えるだけで、図式主義は同じ）。で、左翼が人気あった時代（ソ連崩壊・北朝鮮の実態暴露・中国の資本主義化の前）には、国史の研究者は、自分たちの社会変革、階級闘争の夢を、歴史に託して語っていた傾向があったってことでしょう。

「歴史学研究会」ってのが牙城だったはず。ここのホームページやこの会発行の学術誌「歴史学研究」を見ると（昔、図書館や本屋でぱらぱら見てた）、社会運動団体としての側面が見られます。この雑誌は、普通の学術論文がメインですが、今でもメジャーなのかな。たぶん、そういう学界内で、あからさまに先人の階級闘争史観を批判するのは、今でも勇気いることかもしれません。呉座氏には、もう腹をくくっていらっしゃるのだから、真正面から「階級闘争史観」とそれに影響された学説を総合的に批判する本（実名入り）を書いてほしいです。

（コピペ終わり）

[4. 太宰ファン＠日本における政治の学問への介入]

https://twitter.com/chutoislam/status/1371304063132835841

池内氏も書いてるけど、日本における「政治の学問への介入」は、政府自民党によるそれではなく、圧倒的に共産党による学問への介入だった。今も、（無視され、バカにされているとはいえ）共産党の元首による、資本論研究への自説の押し付けという介入がなされているぞ。

[5. 風の便り@ＫM生様へ。]

呉座勇一氏は来年(2022年)のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証三人のうちの一人に選ばれてます。もう一人は創価大学の研究者。今年の『青天をつけ』の渋沢氏といい、来年といい、左派層にとっては批判対象になるNHK大河ドラマです。

[6. 太宰ファン]

風の便り様
>>創価大の研究者
坂井孝一先生ですね。
「源氏将軍断絶」PHP新書、アマレビュ書いたので読んでみて。

[7. KM生＠風の便り様]

5．は太宰ファン様宛ですよね（＾＾）。というような話はさておき、
＞大河ドラマ
91年「太平記」の時代考証は（党員学者の）永原慶二氏。03年の「新撰組」の原作者は、党員作家の村山知義氏だった。
しかしこのところ、こんな話はとんと聞かない。こんなところにも、「党の知的水準の低下」が顕著に反映されている。

[8. 風の便り@太宰ファン様へ]

>>6
ありがとうございます。
話題の呉座さん、Twitterでのやらかしで大河ドラマの時代考証を降板しましたね。

色んな所で社会の劣化が見えてます。柏崎刈羽原発の問題しかり、今回の東京五輪問題しかり‐・・。

[9. 風の便り@ＫM生様へ。]

>>7
ありがとうございます。太宰ファン様の間違いでした失礼しました。

知り合いから聞いた話ですが、最近の大河ドラマの時代考証を担当された先生の中で「学生時代マルクス主義を学んでいた。今は違うが」と言ってた方がおったようです。(日本共産党員かどうか知らないですが)

[10. 太宰ファン＠風の便り様、KM生様]

呉座氏と亀田氏、ひごろ左翼をおちょくるようなことをつぶやいていると、思わぬ被害ってか、ポリコレ棒の集団リンチにあうってことで。嫌な世の中になりました。

[11. 風の便り@太宰ファン様へ]

>>10
呉座さんはTwitterであっちこっちに喧嘩をふっかけてたので自業自得な部分はありますね。貴重な日本中世史研究家が勿体ないです。