名もなき後援会員たんより、この本の書評が上がっていると教えてもらった。
論創社のサイトの書評


第三文明社の書評 


未読だが、上げられた書評を読んでみた感想としては。個人的にはあまり出来がよい本のようには思えない。理由は簡単なことで目次を挙げれば明らかだ。

第1章 日本共産党が「テロ活動」を行った時代
第2章 組織的に二人の警官を殺害
第3章 殺害関与を隠蔽し、国民を欺き続ける
第4章 日本三大都市で起こした騒擾事件
第5章 共産党の鬼門「五〇年問題」とは何か
第6章 白鳥事件 最後の当事者に聞く(高安知彦・元中核自衛隊員)

タイトルは日本共産党の100年なのに、書いてあることは50年から60年のことに限られるようだ。そうした時代の50年問題と暴力闘争について書いているだけで「共産党の100年」を語ろうとするところに無理がある。たとえば白鳥事件は確かに共産党史における重大事件には違いないが、このタイトルでこのボリュームで1章を割くほどのことではない。

「共産党の50年代暴力闘争」みたいなタイトルだったら、まぁ悪くないと評価できたかもしれないが、タイトルに偽りがある。基本、過去の暴力闘争で全てを断じようとしているようで、そうした立場のみから書かれるなら、どうしても採点は厳しくなる。

それにこの時代のことなら、



小山 弘健の方が、党内抗争に焦点を当てた分、なぜああいうことになったのか、理解しやすいと思う。


それにしても・・・本格的な日本共産党の戦後史が読みたいものですね。中央委員会発行ではないのをw