そして、最後の権力闘争が始まる。

共産党の不破哲三元議長（本名・上田建二郎）の妻の上田七加子（なかこ）氏が１７日午前、死去した。９１歳。家族葬が行われたという。

不破たんの愛妻ぶりは有名なので、さぞ気落ちされているでしょう。

それとは別に中央委員会では、ポスト不破に向けた動きが水面下で本格化することになるでしょう。志位議長・小池委員長と来るのか、立命館閥が逆襲にかかるのか、答えは次期党大会に明らかになる。

そして、おそらくこれが最後の権力闘争になるはずで、その次は社民党のように誰もやりたがらない委員長職のなすりつけあいになるだろう。

 

Comments

[1. KM生＠管理人様]

誤　愛妻ぶり
正　恐妻ぶり

[2. KM生＠管理人様（追伸）]

不破は今更党内権力に関心はないでせう。
＞社民党のように誰もやりたがらない委員長職のなすりつけあいになるだろう。
いえいえ、志位は（不破と言ふ眼の上のたん瘤がなくなったので）けっこう委員長職に固執してますよ。むしろ志位委員長・小池書記局長留任の可能性が高い（他党を見ても、やはり医者の委員長は無理筋）。かといって、年齢的に今更穀田・市田の3役就任も無理、院政がせいぜい。

[3. 太宰ファン＠日本共産党の基本矛盾]

共産党綱領の革命路線「安保廃棄、米軍撤退、自衛隊違憲・廃止」は、冷戦終結、ソ連・中国・北朝鮮の「社会主義とは縁もゆかりもない」実態暴露で、全く意味がなくなっている。しかし、路線変更ができない。それをしたら、社会民主主義政党と区別がつかなくなるし、「結党以来、100年間も、勘違いをしてきたのか」と高齢党員（団塊の世代とその下あたり）を中心に、「挫折感、脱力感、プライドの喪失」に見舞われるのを、志位自身がようく知っているからだろうな。もう、今の日本共産党は、その世代の挫折感、脱力感、プライドの喪失を、いかに防ぎながら、路線を徐々に変えていくっていう感じだ。

この共産党の「基本矛盾」、つまり、(1)綱領路線が全く現実と乖離してしまっている、(2)実は100年間も、「勘違いしっぱなしたっだ」のではないかという、恐ろしい現実、が、志位はじめ共産党を苦しめ続けることだろうな。ご愁傷さまだ。

[4. 名無し者]

夫婦で長野県上田市の池波正太郎真田太平記館に訪れていた事を思い出します。(今から20年前位)

ご冥福をお祈り致します。

[5. 名無し者@太宰ファン様へ。]

>>3
＞社会民主主義政党と区別つかなくなる
だから野党共闘路線に走るしかないのです。

[6. にそ]

あらら、奥様、亡くなられてしまったんですね。
形式的ではありますが、ご冥福をお祈り致します。

さすがに90越えて先立たれちゃ、野坂参三やミヤケンのように生き長らえるのは難しいかな…。

[7. KM生＠にそ様]

１）野坂はたすか同い年くらいの妻亡くしたのは、71年７９歳ですた。そして92年100歳の時に除名、93年101歳で死去。袴田里見によれば、正妻の死去後愛人と同居して顰蹙買ってたとのこと（「昨日の同志宮本顕治へ」では、野坂スパイ説を唱えていた）。
２）宮顕は8歳年上の百合子を亡くしたのは、51年43歳の時。その後に寿惠子夫人と再婚（長男の宮本太郎教授と次男の障害児をもうけた。「百合子の秘書の大森寿惠子との関係は百合子の生前からだった」との説は根強い」）97年89歳で不破クーデターで追放されて（ただし先日本掲示板でも明らかにされたように、77‐89年参院議員在職中吉川春子が愛人だったとの説も根強い）、07年99歳で死去（寿惠子夫人のご逝去はこの後）。多少年代・年齢が不正確かも知れませんが、わたすの記憶する限りは以上だす。
３）以上からすれば（七加子夫人に貞操帯付けられていたとはいえ）一穴主義を貫いた点では、不破珍の方が野坂や宮顕よりは余程ましだったでせう（＾＾）。90歳の今更（うるさい夫人がいなくなったとはいえ）浮気する元気もないでせう（チンポが立たんよ）。えっ？小池晃にバイアグラ処方してもらうだって？心臓発作で腹上死せんようにな！

[8. KM生＠名無し者様]

＞夫婦で長野県上田市の池波正太郎真田太平記館に訪れていた事を思い出します。
信州は七加子夫人の出身地。教育評論家上庄（耕一郎・健二郎の父）は、高知の出身。この辺り、墓参も婦唱夫随だったか（＾＾）？

[9. KM生＠不破最期の闘争]

「不適格書記長スターリン実現阻止」がレーニン最期の闘争だったが、現在の日共にはスターリンはむろんのこと、ましてやトロツキーは尚更見当らない。結局もところ、不適格者だらけの極度の人材不足なのだ（＾＾）！

[10. 太宰ファン＠不破の妄念]

不破は、自分はエンゲルスを超えたという妄想、妄念にとらわれ、実に喜劇的（悲劇的）晩年を過ごしてきたぞ。

エンゲルス「空想から科学へ」やマルクス「資本論」第二部第三編を、素人以下（民青同盟員より劣る）の阿呆な誤読に基づいて批判、本まで書き、エンゲルスは信用できないと、ぼけ老人並みの妄想から、「資本論の新編集」までやっている。付き合わされた連中、お気の毒。。。

不破の妄説は、優秀な党員学者に、完膚なきまでに批判され、超わかりやすい本まで出され（「『空想から科学へ』と資本主義の基本矛盾 ー難読箇所をどう読むかー」、「マルクス「再生産表式論」の魅力と可能性: ー『資本論』第二部第三篇を読み解くー」、ともに川上則道著）、「歴史的な大恥」をかいているぞ。ま、カエル（不破）のツラにしょんべんだろうがな。

とうとう、結党100年にして、こんな阿呆な党首が生まれたわけだ。北朝鮮、中国に接近するなど、現実政治でも阿呆を晒してきたが、科学的社会主義の古典の読解の面でも、ここまで愚かだったとは、私も正直、驚きあきれたぞ。こんな大馬鹿にいびられた挙句、ノイローゼになり、その後も不破をまるで批判できない志位って、底なしの腰抜けだな。

[11. KM生＠太宰ファン様]

１）前にも言ったが、不破は決して理論家ではありません。単なる文献引用主義者。自らの政策の権威付けに、マルエンレーニン全集の片言隻句を（むろん全集の何処に何が書いてあるか承知の百科事典的能力は評価するが）利用しているに過ぎない。
２）第一不破はっ社会主義関係の学会の会員でもない。不破の理論なんぞ、学会では全く評価されていない。断じて学会での論争を経て承認されたものではない。
３）こんな学会での定説でさえないものを、「党公認の理論」として押付けられる党員こそ哀れ。その結果、党員は古典を読まなくなった。不破教組の解釈を通した不破の著書を押付けられた。（続）

[12. KM生＠太宰ファン様（続）]

（承前）
４）党員の理論水準は低下する一方。古典を読まず、党患部の著書や大会決定しか読まない→党患部の著書や大会決定すら読まない（大会決定の毒料率は３０％台に過ぎない）→赤旗すら読まない。最早党員学者も阿保らしくなって、党内での論争すら起らない。
５）旧社会党左派は、大内父子や向坂逸郎氏など（1流大学教授の）労農派の流れをくむ党員学者に、古典に基く理論活動は任せていた。しかしこれこそが、正しい理論政党のあり方ではないのか。党首が理論活動に手を染めれば、（結果的に不破のように）「自らの党の政策の権威付けに古典を利用する」方向に成らざるを得ないのだ。党の理論活動は、講座派の流れをくむ党員学者教授にこそ任せるべきだったのだ。えっ？「今時党員学者なんぞ皆無」だって？納得（＾＾）！
６）たすかに晩年の不破は、（老人政党化した党の惨状から眼を背けて）自らを「世界中で共産党労働者党がなくなっているとき、ある意味（支配政党でない党としては）唯一一定の党勢を保っている党の実質的党首」として、自らを「世界史に名を遺す現代のマルエンレーニン」と、思い上っていた節がありますねー。（続）

[13. KM生＠太宰ファン様（最終）]

７）不破は最早党内でさえ、高齢ゆえに影響力を失っている。むろん「死後に聖人の仲間入りして世界史に名を遺す」何ぞ、断じて有得ない（＾＾）！
８）まして不破の著書が、「古典として死後も版を重ねる」何ぞ有得ない！せいぜい野坂や宮顕の著書のように、新日本出版社から絶版にされて、忘れ去られていくであろう。えっ？今時不破以外に著作を出せるような党員なんぞ皆無だから、「新日本出版社も（不破の死後は）倒産する」だって？納得！
合掌

[14. KM生＠結論]

結論的には、「不破は裸の王様」に過ぎなかったってことか。ある意味、滑稽で哀れだがねー（＾＾）。党内での異論を弾圧したがゆえに、最早誰も党内で忠告してくれる人がいなくなっていたんだニャー。批判されなければ、人間思い上るぜ。しかし一番の被害者は、「こんな輩を多年に渡って教祖と仰いできた」党員支持者なのだ！

[15. 広太郎]

だけど、「レーニンと市場経済」のようなことを不破さん以外に語れる人が、共産党にいるんですかね。
不破主義がマルクスの変節としても、市場経済を基礎に、企業の社会化を実現する指針や活動を示す人材がいないと、社民主義に舵を切るしかないでしょう。

[16. KF]

理論をろくに理解せず、ただ闘うことに生きがいを見出しているだけの、自称「マルクス主義者」は、マルクス存命の頃からいたそうだし、日本共産党だって、末端の党員のレベルは戦前も今も同じでしょう。

そんな中で、不破哲三氏は、いろいろ問題はあるものの、彼なりにマルクス・エンゲルスの古典を読み込んで、自分なりの解釈を打ち立てていること自体は、それなりに立派だと思います。「古典教室」では、党員に古典を読むことを勧めていて、「漫然とではなく、年表を作りながら読むとよい」など、まっとうなことも言っていましたし。

ただし、マルクス・エンゲルスの著作をいくら読み込んでも、社会主義・共産主義の実現に向けた社会変革の道筋は、何一つ見えて来ません。

なぜなら、マルクス・エンゲルスの社会変革理論（マルクス理論）は、その根底にある人間理解の浅薄さ、ヘーゲル哲学を変造した「唯物弁証法」の非科学性、近代立憲民主主義と相容れない支配階級打倒の二項対立思想、感情に沿う結論を導くために都合のよい理論を構築する倒錯した思考態度、「歴史の法則」を発見したと豪語しそれに従って無思考的に実践することを説く傲慢な理論提示の態度など、あらゆる面でわれわれが決して学んではならない要素がテンコ盛りで、まったく使い物にならない代物だからです。

マルクス理論の正しい理解というものがあって、不破哲三やレーニンやスターリンはそれを捻じ曲げたから悪い、のではありません。マルクス理論がそもそも煮ても焼いても食えない誤りの集合体なのであって、その表面的な魅力に嵌った人たちが、スターリンなり不破なりに、各々の性格に合った解釈をし、実践しているだけです。

大はかつての中ソ対立やフルシチョフのスターリン批判から、小は川上則道氏による不破哲三批判まで、所詮は、マルクス理論という錯誤の世界に生じた、コップの中の嵐に過ぎないと思います。

[17. 太宰ファン＠立派じゃないよ。]

>>不破哲三氏は、いろいろ問題はあるものの、彼なりにマルクス・エンゲルスの古典を読み込んで、自分なりの解釈を打ち立てていること自体は、それなりに立派だと思います。

ぜんぜん立派じゃないよ。狭い世界で思い上がった老人の妄想。マルクス、エンゲルスの古典の読解をやって、「新説」をうちたててるんだけど（おまけに資本論新編集まで）、そもそも、英語版、ドイツ語版の原典を検討してもおらず、その関連の膨大な研究者の蓄積も無視。研究者の意見も聞かずに唯我独尊でやってるのって、もう、異常。川上さんの本よむと、不破哲の誤りのレベルが如何に「低い」かよくわかるよ。松竹さんのブログにも、疑問を持つ研究者も多いので、そういう本（資本論新編集への批判）を編集する旨が書かれてたよ。

[18. 太宰ファン]

>>マルクス理論の正しい理解というものがあって、不破哲三やレーニンやスターリンはそれを捻じ曲げたから悪い、のではありません。マルクス理論がそもそも煮ても焼いても食えない誤りの集合体なのであって

今までの最大の問題は、マルクスの理論、或はその発展と称して、スターリンらが、出鱈目な理論を作って騙してきたこと。世界史的な規模の被害が。。。日本共産党も、それに追随し、さらに不破哲が、いい加減な理論なるものを作り、党員の洗脳を続けていこうとしていること。

そういう出鱈目や洗脳を解くには、本来のマルクス、エンゲルスはそうじゃないと暴くことも必要です。

まず、マルクス、エンゲルスの言っていたことを正しく理解するのが基本。そのうえで、その後の歴史の変遷、社会や学問の進歩を踏まえて、何を活かし、何を捨てるかという問題と思います。

[19. KM生＠KF様]

＞理論をろくに理解せず、ただ闘うことに生きがいを見出しているだけの、自称「マルクス主義者」

持上げ過ぎです（＾＾）。現在の不破と日共は、何等闘っていません！単に、「闘争を放棄して、選挙と党勢拡大に埋没してる」に過ぎないのだ！

[20. 広太郎]

生産力主義、階級社会論の基本的フレームワークから外れてなければ、いろんな解釈があってよいと思います。不破さんはマルクスが好きすぎて、いつまでも最適解を求め続ける方ですね。

KFさんの「マルクス理論という錯誤の世界」は、ソ連の計画経済が生産の無政府性よりもはるかに劣る結果しか生み出さなかったので、まいったとの感じです。