夏目漱石の小説「こころ」や中島敦の名作「山月記」が教科書から消える? そんなことが、いま話題になっています。「定番」とされてきた文学教材が教科書からなくなる可能性があるというのです▼2022年度から実施される高校の新しい学習指導要領。必修科目の一つ「現代の国語」では読む教材が「現代の社会生活に必要とされる論理的な文章および実用的な文章」に限られています
中略
新しい指導要領の先取りが始まっています。センター試験をやめ来年度から実施が計画されている「大学入学共通テスト」です。国語の試行テストなどで駐車場の契約書や生徒会規約など「実用的」な文章が登場しました▼契約書などをしっかり読めるようにすること自体は必要です。学校教育でそうした力をつけることも大切でしょう。でも「実用的」なことだけでいいのでしょうか。大学入試で出題する必要があるのかも疑問です。 



一般論としては正しい。しかし状況は共産党が思うほど軽微ではない。 
ツイッターの検索なんかすると、教育関係者が現代の子供の読解力の低下が著しく、マンガすら読めず、動画しか見られない者が多くいるという問題提起や嘆きがたくさん見られる。ことは相当深刻だ。そうした中でも学力低位層の状況を描いた上記の本が何ヶ月か前からベストセラーになっている。

大学で、猛烈に負担が増えるとわかっていながら記述式の試験をやろうとするのも同様の理由からだろう。こうした政策を進める者たちですら、古典や文学を撤退させることがいいとは全く思っていないだろう。いいかえれば、古典や文学を撤退させさせるを得ないほどに事態は深刻化していると言うことだ。

共産党の主張が薄っぺらく見えるのは、こういう一面的な見方しか出来ないからだ。こうした政策の背景にあるものまで見据えて提言をすべきである。

ま、大人にもこういう人は多いけどね。。。