筆坂秀世たんの党綱領改訂に関する評価。
 16年ぶりの綱領改定が大きな議題となった日本共産党の第28回党大会が、1月18日に終った。ただその改定内容は、実に空しいものであった。「相手がいないのに自分だけで気負い込むこと。実りのない物事に必死で取り組むこと」を「独り相撲をとる」というが、まさしくそれが今回の綱領改定であった。

 日本共産党が戦後の活動の指針としてきたのは、1961年の第8回党大会で決定された「日本共産党綱領」(61年綱領)であった。その後、ソ連崩壊などさまざまな出来事に応じて、改定を繰り返してきたが、この綱領を大きく変えるものではなかった。

 全面的な改定が行なわれたのが2004年の第23回党大会であった。今回の党大会では、この綱領(04年綱領)の核心部分を削除するという改定が行われた

要するにベネズエラや中国を社会主義を目指す国にしなくなった、不破の未来予測かことごとく外れたことを指摘している。そして最後は

 まあ、どっちにしても3つの綱領が社会や日本の政治に大きな影響を与えたわけではない。日本共産党がその内部で勝手に“ああでもない、こうでもない”と独り相撲をとっていただけだ。遊びの世界なのである。だがその無責任さには呆れるしかない

のだが、それもそろそろ終わりが見えてきた。今回の党大会でジェンダーと言い出して女性幹部の登用をすすめたのは悪くない選択だとは思うのだが、この方面では社民党がすでに失敗しているわけで・・・かといって、他に有効そうな選択肢がないのが痛いところ。