沖縄タイムス
 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票に不参加を決めている5市に投票実施を求め、「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表(27)が宜野湾市役所前で続けていたハンガーストライキが5日目となる19日午後5時ごろ、ドクターストップで終了した。15日午前8時から始まり、水と塩だけの摂取で挑んだ元山さんのハンストは105時間に及んだ。
中略
午後4時半に医師の診断を受けた元山さんは、2日前より血圧が急激に下がり、このまま続けると「危険な状態になりかねない」と中止を求められた。元山さんは続行の意思を示したが、サポートメンバーとの協議の末、終了が決まった。その後、疲労がたまった様子の元山さんはメンバーに肩を担がれて車に乗り、病院へ向かった。

 その後のツイッターでは「沖縄、日本、海外からたくさんの方々に支えられ、涙があふれています」とつづった。

なぜこのハンストが失敗したのか?
ハンストってのは、非暴力闘争の定番のひとつで、自分の餓死と引き換えに相手を追い込み、妥協させる、ないしは妥協をうながす手法なわけ。

これが成功するには、多くの人がハンストをやる人間を殺すまい・・・すなわち「元山を殺すな!」と運動する必要がある。元山を殺す 
くらいなら、警察に逮捕されてもかまわないから無許可の大規模デモをやる、国会前でオレもハンストするとか、そういう人が大量に出てこないと意味がない。だって、無名の誰かが餓死したところで、小さなニュースになるだけで、世の中の趨勢は全く変らない。それは過去の餓死事件を何度も報道されてきた結果を見れば分かること。

さらに踏み込めば、「元山のハンストが一日伸びるごとに国会議員を殺す」とテロリストグループが宣言して、ホントに殺しつづけたり、全国で交番が襲撃されたり、大蔵省を占拠して、SATや自衛隊が占拠するテロリストを全員殺したりすると「おまえたちはこんな国でいいと思っていのか!」と国民総反発して政府が叩かれる・・・そんな状況を作らないと成功しないのね。

で、元山くんが甘かったのは、ハンストが非暴力闘争の定番だと気が付いたのは良いのだけど、そうした成功の条件まで思いが至らなかったことだ。

でもね、だからと言って、ぼくちん元山くんを責める気はない。責めるべきは、彼がハンガーストライキに入る前に相談されたであろう人たちが「失敗すれば無駄に死ぬことになるかも知れないが、それでもいいのか?」とか、たぶん言ってなかったと思うのね。
「元山くんが死ぬことになったら、おれたちも続く。みんなで焼身自殺しようか?」とか言わなかったんじゃないかと思うわけ。だから負けた。

元山くんがガンジーのような大物だったら、そういう人は出たかも知れない。そして辺野古工事は止められたかも知れない。しかし、哀しいかな、シールズで割と目立っていた「奥田ほかの誰か」程度の小者がハンストやって、危険な状態になったらストッブした程度では、世の中は動かないと言うことを証明しただけにしかならなかった。

元山くんには彼なりの大義があろう。しかし、その大義を実現する闘争を行うには、本人も仲間も覚悟も成功させる努力も足りなかったわけだ。

大塩平八郎を見よ。弱き者たちのため立ち上がり、当初は本当に幕府を倒しそうな勢いだった。しかし、誰もついて来ないで結局幕府に鎮圧されてしまう。そして、大石が死んだ後、英雄として奉られる。弱き者、権力に逆らうことができない者はたくさんいたのに、大塩平八郎を生きた英雄にしようとする者はほとんどいなかった。自分の命を懸けても、大塩を思う人はほとんどいなかった。
元山くんが餓死しても、たぶん大塩と一緒程度の扱いしか受けなかったろう。

断言させてもらうけどな、元山くんをバカにされる存在にしたのは、支援者たちだ。
とぼくちんは思うのだな・・・。

最後に一言
元山くんにドクターストップをかけたのは民医連の医者みたいだね。
この程度のこと、ばれないと思ってるなら共産党も甘いよね。