しんぶん赤旗
志位たんが日本共産党を代表して初めて国連会議に出席した報告会の内容。やたら長いが当初はとうていしていなかった演説もさせてもらったということで、 成果は大きかったと言えるだろう。
コミンテルンからから始まるソ連からの介入の時代から宮本顕治の自主独立路線、中国を後ろ盾にした不破タンの外遊の時代を経て、ようやく本当の意味での野党外交の端緒が開けたと言ってよいだろう。
問題は、このチャンスをモノにするまで党が存続できるかだが・・・。
志位たんが日本共産党を代表して初めて国連会議に出席した報告会の内容。やたら長いが当初はとうていしていなかった演説もさせてもらったということで、 成果は大きかったと言えるだろう。
これまでのわが党の野党外交は、他国の政府との関係では個々の関係はありましたが、諸政府が構成する多国間の国際会議に、わが党が正式の構成員として参加することは考えられませんでした。わが党は、これまでもNPT再検討会議、非同盟諸国首脳会議、イスラム諸国機構の総会などに代表団を派遣した経験はありましたが、これはオブザーバーやゲストとしての参加でした。また、わが党は、アジア政党国際会議(ICAPP)を重視して参加してきましたが、これは多国間の国際会議であっても、政党間の会議でした。国連という世界で最も重要な多国間の国際会議に、公式に参加し、演説をするというのは、わが党にとってまったく初めての体験となりました。
私たちは、この活動に取り組むことによって、たくさんの新しい道が開けたという感を強くしています。わが党と各国政府との関係が、一挙に拡大しました。メキシコのルイスカバーニャス外務副大臣との会談では、「今後、メキシコでこの話の続きをしよう」ということで意気投合しました。ローマ法王庁との会談もたいへんに印象深いものでした。国連代表部のサイモン・カサス神父に、私たちの「要請文」をお渡しして説明しますと、カサス神父は、「会議での演説に感謝します。要請文の立場は、理性的なもので、よく理解できます。ローマに来られるさいは、バチカンにも寄ってください」と語りました。カトリックの総本山との対話の道も開かれてくるかもしれません。コミンテルンからから始まるソ連からの介入の時代から宮本顕治の自主独立路線、中国を後ろ盾にした不破タンの外遊の時代を経て、ようやく本当の意味での野党外交の端緒が開けたと言ってよいだろう。
問題は、このチャンスをモノにするまで党が存続できるかだが・・・。