東洋経済
小池晃が国民連合政府について語っている。内容はいつも通りだが、注目点はここ。参議院はこれまで通りの主張だが

一人区で立候補を取り下げていただいた候補者には、原則比例代表に回っていただいています。また共産党候補を野党統一候補にすることも、追求していきたいと思います。

衆議院の小選挙区(475名のうち、295名)では、もし候補者を降ろしてしまうと、政見放送などができなくなりますので、参議院のようなわけにはいきません。例えば比例での得票の比率を基準にして、お互いに候補者をたてて協力し合うなどの方法はどうかと、他党に提案しています。

ただ現在、衆議院での選挙協力に関しては民進党と協議にも入れていません。その理由を、民進党は「すでに候補者を立てているので今さら降ろせないから」としていますが、それは共産党も同じで、理由にはならない。党首合意でも「国政選挙で協力する」としており、衆議院は除くとはしていません。

gazou_0004共産党候補と民進党候補の違いを一切考慮しないというか、無視して民進党に誠意がないかのように追い込もうとする・・・これはエグい。

共産党候補はもともと議員になりたくて入った人などおらず、立候補も党の指名で決められるサラリーマン候補者だ。当選したらそれなりに多額の上納金は納めなければならないが、落ちたからと言って多額の負債を抱えるわけでもなく、普段の党生活に戻るだけだ。

民進党の候補者は基本、政治家を自ら志望して、公認されると月70万円(民主党時代のデータ)の活動費をもらって代議士を目指すが、そんなもんじゃ絶対カネが足りないので自分たちでカネを作っていろいろやる。当選できなれば努力もカネも全てをドブに捨てることになる。

それが共産党との共闘によって立候補すらさせてもらえない。努力もし、カネも使って活動してきたのに、党から不戦敗を言い渡される連中が何十人と出てくることになる。そうなると共産党は痛くもかゆくもないのに、民進党は内部から痛めつけられることになる。

こんな攻め方してくるのは十分予想できていたことだが、まさに前原の言うシロアリそのもの。党に説得されて共産党と一緒に演題に立った前原タン、今ごろ「それみたことか」と地団駄踏んでいるだろう。