50年以上前の北海道の反共謀略事件

北海道深川西高校「あゆみ会事件」―真実と平和な世界を求めて [単行本]

森谷 長能

文理閣

2014-10

ハスカップたんから紹介を受けた本。で、あゆみ会事件というのは北海道の深川西高校で人形劇などをやっていたあゆみ会というサークルが共産党の闇サークルだったとバッシングされて自殺者まで出したが、でっちあげだったという事件。
で、著者は当時あゆみ会顧問になっていた同校の元教諭だ。

時代の狂気に翻弄された者たちの記録と見た。

Comments

[1. ハスカップ]

デマが作られる構図もアレですが、講和反対とか、日本共産党の武装闘争とか、時代背景が分からないと理解できない部分もあります。

文中でも触れられていまように、昭和44年に出た金倉義慧「学園自治の旗―北海道深川西高の記録」と被る箇所が多いです。

[2. ＫＭ生]

白鳥事件等々
たしかに当時の北海道では、日共の武装闘争の被害が出ていたからねー、国忠さん（＾＾）。

[3. ハスカップ@ＫＭ生さま]

文中にクニチュウさまのお父様の名前が出てきますよ。
この事件に関する研究をしていたんですね。

[4. KM生＠ハスカップ様]

＞国忠様のお父様
ご本人から党員だとは伺っていますたが。さいでしたか。

[5. クニチュウ（国忠崇史）]

先だって9月20日に高齢の父を連れ「あゆみ会事件60周年・墓前のつどい」に行ってまいりました。ちなみに士別から深川へはクルマで70分程度です。ご紹介の本もいただいて参りました。

北海道新聞・北海道日日新聞（当時）・警察や北海道教委などの悪意または作為によって高校生の自治的なサークルが攻撃され自殺者まで出したのは権力犯罪に近いことであります。

他方で「つどい」参列者もだいたい70〜90代の人々。地の塩であり尊敬すべき点が多くありますが、やはりかつての「平和と民主主義」希求をひたすら凍結保存した感覚で、世代の下の我々はむしろ「自由と平等」が大事であって、60年安保世代を決して真似てはいけないと思いました。