産経新聞
高木桂一のここだけの話
日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』日曜版に人気アイドルグループAKB48の内山奈月(なつき)さん(19)が登場し、「共産党がついに国民的アイドル グループの一員を広告塔にすることに成功した」(自民党関係者)などと永田町でひそかに話題となっている。共産党関係者によると、同党からの強いアプロー チに内山さんサイドが応じたというが、無党派層、わけても若年層への支持拡大に向けて共産党が展開するソフトイメージ戦略を象徴している。


で、この内山奈月タン、元々憲法に興味があったのか、最近ちょくちょく耳にするようになってきた、業界での用語は知らないが個人的には「専門家アイドル」と呼んでいる、カブトムシゆかりみたいなかわいくて歌や踊りができるだけでなくOne More Thingの専門分野を持つアイドルを目指しているのかで、憲法学者との共著でこんな本を出していたりする人だ。で、こんなこと言うから
赤旗のインタビューの中で内山さんは、安倍晋三内閣が閣議決定した憲法9条の解釈変更による集団的自衛権行使容認に関して「国民一人ひとりがこの変更について、どのようなものかをきちんと考えて意見をもつことが大切ではないかと思いました」と話し、こう指摘している。

 「内閣がしていることを国民が知らないということが、一番問題なのではないかと思います」


共産党の興味を惹くのも当然だろう。

AKB48とブラック企業 (イースト新書)
坂倉昇平
イースト・プレス
2014-02-09


AKBメンバーが憲法に興味を持つのは悪いこととは思わないし、「恋するフォーチュンクッキー」で一部オタから国民的アイドルグループへの飛躍を目指すマーケティング政策的にもAKBオタだけでなく顧客層を高齢者に広げようとする意味で赤旗に出るのもいいと思うが、赤旗読者ってカネ持ってないよ。それでもいいのw?←これ意味わからない人は上記新書を読むべし。秋元康の革命家的すごさがわかる。

ただ、これは大いに疑問だ。
 “内山さん効果”について、共産党広報部は「党内外から『AKBが赤旗に出るなんて、すごいことだ』などと歓迎する声が多数寄せられている。反響は極めて大きい」とホクホク顔だ。

赤旗読者の中でAKB48の存在は知っていても大島優子や前田敦子らの顔や名前が一致するほど知っている人はどれだけいるのか?党員の平均年齢が60歳代後半となっている現在、赤旗日曜版購読者で内山奈月タンを知っていた人は多めに見積もっても3%は切る。実際は1パーセント以下だろう。

だから内山サイドで赤旗に出るのはメリットが大きいが、逆に赤旗サイドからすると原田あきら予備軍みたいな一部民青のガキどもが騒いでいるくらいで実際にはそれほどインパクトのある記事とは読者は思っていない。やはり王道は八代亜紀だw

ま、本当に反響が大きいなら、彼女に連載を依頼したりすると、日曜版はぽーんと三万部くらい増紙するはずなので、結果を楽しみに待つことにしよう・・・って、赤旗増紙のテクまで指南して、ぼくちんは親切だなぁw。