熱心な当blog読者であらせられます宮本たけし先生、当blogの指摘のため、放射線測定機材について少しは勉強したようでつ。

政府が2012年度予算案に盛り込んでいる「給食モニタリング事業」というものは、17都県に限らず、全都道府県で実施を予定していますが、こちらのほう は給食一食分をミキサーにかけて、ゲルマニウム半導体検出器で厳密に調べるというもの…こちらは万一異常値が検出されても、その時には、すでに子どもたち が食べ終わった後ということになります。

 東大の早野龍五教授等が新聞紙上で提案されているように、子どもたちの内部被ばくの累積線量を把握するということには意味はありますが、これで決して内部被ばくを防げるわけではありません。

  ですから、NaIシンチレーションを含めて最大限に確保し、食材の前日検査を17都県に限らず全国で徹底して行うことが求められているのです。放射能の被 害から子どもの健康を守ることはすべての親と教職員の願いであり、日本社会の未来にかかわる大問題だと訴えさせていただきました。


せっかく「サンブル密度」とかヒントをあげたのに、やはり付け焼き刃ですねぇ。仮にたけし先生の言う通りになったとしましょうか?
それでも子供の内部被爆は防げないですね。

どうしてか?たけし先生、農産物を工業製品か何かと同じに思っていませんか?
たとえばコメだと産地によって違いがある。その上米屋は安くコメをおいしく食べてもらうためにブレンドをします。そのため、同じ商品パッケージでも中身は全然違う品種の組み合わせになっていることもよくあります。A市の給食センターに同じモノとして入っていても、あるロットには放射線検査に引っかかるコメがあっても、別のロットでは引っかからないなんてことはあり得ます

野菜だって大都市の学校給食くらい大量になると一産地では量を確保しきれず複数の産地のレタスやタマネギが使われることもありえるでしょう。肉になるともっもたいへん。牛一頭から給食に使える安い部位なんかせいぜい200キロくらいじゃないかな?あっちこっちの産地の牛を集めないと量が確保できませんよね?もっと小型の家畜の豚や鶏はどうなるんでしょうね?

それなのに毎日給食ひとつ分の検査で大丈夫だというのは、食品流通の実際を全く勉強していないから言えることなのです。

それではもっと有効なサンブルの取り方はどうなるのか?ぼくちん分かってますけど、たけし先生の成長のため教えませんw

たけし先生が次にどんな提案をするのか?みなさん刮目して待ちましょう。
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