赤旗
NECのリストラネタ

電機の職場で働く労働者でつくる電機労働者懇談会（電機懇）と電機・情報ユニオンは６日、ＮＥＣ１万人リストラ計画の撤回を求めて、東京都内の本社前で宣 伝をおこないました。リストラ経費の前倒しなどで黒字が“赤字”にされた仕組みを明らかにし、「欺瞞（ぎまん）的な赤字に負けず、リストラをやめさせよ う」と訴えました。

電機懇によると、ＮＥＣの営業利益は昨年より１２２億円増の７００億円の見通し。

　しかし、本業とは無縁のリストラ経費の前倒しと税金処理により、１０００億円の“赤字”が作り出されました。

　電機懇会員のＮＥＣ社員は、５６００億円にのぼる内部留保の存在も示し、「体力はある。ただちにリストラ計画を撤回すべきだ」と訴えました。


NECの第三四半期報告書に書いてある数字を示そう。
第三四半期累計（9ヶ月分）で売上高は2.1兆、営業赤字14億、経常損失220億、純損失975億。
一応最後には営業利益700億を出すつもりのようだが決して情況がよいようには見えない。

内部留保も同様だ。おそらく固定資産の項目にある「投資その他の資産」を5558億を内部留保と見ているのだろう。
で、その項目を並べてみる
投資有価証券1372億
関係会社株式1233億
繰り延べ税金資産1319億
その他1803億
貸倒引当金▲171億

さして余裕があるようには見えないぞ。というか、いくらかわからないけど繰り延べ税金資産は取り崩すらしいしね・・・すなわち、電気懇の言う内部留保を既に取り崩す決心をしているわけだ。

これじゃ組合の言うことは信頼されず、社員もついてこないわさ・・・