参院選挙制度/西岡議長が定数削減案提案/市田書記局長 「到底容認できない」 - しんぶん赤旗

参院の「選挙制度の改革に関する検討会」が15日、国会内で開かれました。西岡武夫参院議長が、比例代表と都道府県選挙区選出となっている現行の選挙制度を、9ブロックの大選挙区制(個人名投票)に改定するとともに、242の総定数を200に削減する案を、総定数維持案と併せて提示しました。

日本共産党の市田忠義書記局長は、▽選挙制度を考える上で最も重要なことは、多様な民意を正確に議席に反映させることであり、新制度は比例代表中心の制度とする▽定数削減は行わずに1票の格差を是正する—という党の基本的立場を述べた上で、「定数を200に削減するという修正案は協議の前提を崩すもので到底容認できない」と表明しました。


現状、参議院の比例代表は、全国区の比例代表制で、政党でも個人名でも投票でき、名前の多い者から順に当選していくことになる。それで共産党は3議席/48議席中がやっと当選できる程度の力しかない。

衆議院は9議席/180議席なわけで、まだその点では衆議院の方が当選しやすいわけで、参議院も定数削減なしなら改正案で議席が増える可能性はある。でも定数を減らされると多くの選挙区で落選の危機に陥る。確実に議席が残るのは近畿比例区だけになるだろう。

要するに市田発言は定数削減されると日本共産党がアワワな状態になることを念頭に置いている発言であり、一票の格差の是正しか一致点が持てないのも当然である。

もしこの案で定数削減が行われたら、共産党の国政議席は下手すると一人なんてことが現実味を帯びてくる。党崩壊は早まるだろう。