教訓を生かし、後半戦の前進のために力をつくそう——いっせい地方選挙前半戦の結果について/2011年4月11日 日本共産党中央委員会常任幹部会 - しんぶん赤旗

こうしたわが党の政治的姿勢と政治的訴えは、大震災のもとで苦しむ多くの人々、前途に不安を募らせる国民の気持ちとかみあったものであり、それが伝わったところで共感を広げていると確信します。それは国民の苦難軽減のために献身することを立党の原点とするわが党の本領を発揮したものであり、後半戦のたたかいでもこれを堅持・発展させることをよびかけるものです。

この見地から前半戦の結果をみると、道府県議選で獲得した得票数は、「出発点」である参院選比例代表選挙との比較では、全国的には137%に増やしています。同時に、4年前のいっせい地方選挙との比較では、80%にとどまりました。すなわち、昨年の参院選で「押し込まれた」地点からは、全党の奮闘によってある程度押し返したが、「押し返し方」が足らなかった、「前回得票の大量増」にはいたらなかった——これが今回の結果です。


議席数で2割減らさなかったが、得票数は2割減らした。2割ほど減っていると思っていたぼくちんの感覚は間違ってなかったwというのはともかくとして、得票数が2割減っても現状のまま突っ走れと言うことは、もう中央委員会も何をやっていいのか分からないのであろう。
そういうもとでどうやって勝利を開くかといえば、(1)党の持てる力をあまさずくみつくすこと、(2)後援会員・「しんぶん赤旗」読者・支持者などに協力をお願いし選挙活動の担い手を思い切って広げること——この二つに徹してこそ、勝機が見えてきます。

3月11日以来の大震災と原発事故は、今後、長期にわたって、その根本的解決が迫られる国民的な大問題となるでしょう。わが党は、その解決の方策を、「東日本大震災にあたっての提言」などで明示しており、それはわが党綱領のめざす「ルールある経済社会」という方向と重なりあうものです。危機のもとで、ジグザグや試行錯誤をともないながらも、国民が政治の真実とは何か、日本共産党の主張にこそ真実があるのではないかという認識を発展させる可能性があります。わが党が、震災から国民の命を守るために全力をあげて奮闘しながら、国民の探求を後押しするために力をつくすことが必要です。


党の持つ力は、おそらく全部だし切っている。地方選は現場で懸命に働く立派な地方議員や候補者がいるからこそ、常に国会議員選挙よりも得票数を上回るのだ。支持者が増えないのも、地元で畏敬の念をもたれる党員が減っているか、疲弊して活動が劣化としているからだと見る方が正しい。群馬の早川県議の離党騒動など、地方議員の過大な負担を押し付けてきたつけがここで回ってきていると見るのが正しい。

しかも、上記赤字部分にみられるように、中央委員会自体がすでに自信をなくしている。中央委員会が信じていない確信を、どうして下級幹部や一般党員、支持者が持てようか?


今、選挙を戦う党員や支持者に必要なのは希望だ。ここを潜り抜ければ未来があると思える党の行動だ。ぼくちんには、それは地方選終了後幹部会委員が全員辞表を出し、中央委員全員を候補者とした、党員による直接選挙での幹部会委員の選出だと思われる。