ビジネスメディア誠
東京電力勝俣会長の記者会見
記者会見全部をテープ起こししたとみられる。どこの記者(フリージャーナリストも含む)がどんな質問をしていてるのかまでわかって、とっても興味深いのだけど、当blogとして関心があるのは、当然赤旗記者の質問だ。

――(しんぶん赤旗)今回の事故は津波で原発の冷却機能が失われてしまったことが原因で、「津波対策をなぜ行わなかったのか」が中心問題だと思います。東電は「今回の津波を想定外」とされていますが、この危険性は指摘されていました。例えば、国会では2006年に共産党の吉井英勝衆議院議員が「津波で設備などが水没すれば、冷却機能が失われてしまう恐れがある。そうなったら炉心溶融などの過酷事故に至る」と質問していたんです。勝俣会長ご自身が社長だった時、2007年には原発の安全性を求める福島県連絡会や共産党の福島県議団が同じように、「津波によって冷却材が喪失するようなことになれば、炉心溶融などの過酷事故に至る」と指摘していました。ですから、想定外という言いわけは通用しないと思うのですが、なぜこういう津波を想定した対策を怠ったのでしょうか。津波対策を怠ったことの責任をお認めになるのでしょうか。

勝俣 これまで地震、津波については、過去に発生した最大限のものを設計基準に入れて、それへの対応をはかってきたつもりです。しかし、今回こういう事態が到来したことは、真摯(しんし)に受け止めて、「どうしてこうなったか」を含めて今後、十分に調査、分析をしていきたい。

――(しんぶん赤旗)津波を想定していたかったことに責任を感じていますか?

勝俣 こうした事態になったことは、本当に大変申しわけなく、真摯に受け止めるつもりです。
――(しんぶん赤旗)「原子炉や格納容器の状況について、正確に把握するのはまだ難しい」とおっしゃっていましたが、原子炉から漏れているわけですよね。漏れている放射能を止めないと事態は良くなっていかないんじゃないかと思うのですが、その辺の見通しはあるのでしょうか。

武藤 原子炉の中から放射能が出てきている可能性は、おっしゃる通りだと思っています。漏洩(ろうえい)してくる量をこれ以上増やさないようにするためには、原子炉をしっかりと冷やすことが大変重要だと思っています。そのために、原子炉に注水を行ってきています。原子炉がうまく冷えなければ、出てくる放射能が増える可能性がありますが、そうならないようにいろんな方法で原子炉の中に注水を継続しています。

その状況については、勝俣からご説明したように、ここ1週間ほどは非常に限られたパラメーターですが、原子炉圧力容器の温度や水位、圧力などはほぼ安定的に変化してきていると思っています。


結論
質問の代わりにアピールしなきゃ、それほどボロは出なかったんでけどね・・・。