活劇 日本共産党活劇 日本共産党
著者:朝倉 喬司
毎日新聞社(2011-02-26)
販売元:Amazon.co.jp
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いやはや、日本共産党関連の本はそれなりにチェックしていたつもりなのだが、こういう本を逃していたとは恥ずかしい。それにしても、毎日新聞社は時々思い出したように良さげなノンフィクションを出すが、宣伝予算が足りないのか、いつも気がつくのに遅れるorz

南喜一、徳田球一、田中清玄―かつて日本の地で革命運動に邁進した3人の特異な共産党員の生涯を活写しながら、変革への情熱と挫折、そのリアルな姿を世界史のうねりのなかに描き出す。20世紀の社会変革運動史を企図し、著者の死によって途絶した未完の遺稿

ということである。
この分野は、誰もが知っている立花隆の「日本共産党」があるが、宮本岳志先生じゃあるまいし、そうした先行作があることを同業のノンフィクション作家の朝倉氏が知らないはずがない。未完とは言え読みごたえはあると思う。活劇ってタイトルにあるしw

もっとも、こういう本を若い共産党員は読まない方がいいかも知れないね。
よかれあしかれ、本当に命を懸けた時代に生きた党員たちの生き様を見ると、今の腑抜けた党活動に絶望してしまうだろうな。

本当は、そこを乗り越えないといけないんだが……