今日の潮流

「日本の森林は米が作った」。国土や水の研究家、富山和子さんが、『日本再発見 水の旅』に書いています▼わけはこうです。植えた木が子や孫の代でないと切れない林業は、独立しては成り立ちにくい。山村の人たちは、農作業の合間に山へ入る。山村で、農業がやっていけなくてどうして林業がやっていけるだろう —▼山や台地の谷底に開かれた田んぼは、谷地田(やちだ)とか谷津田(やつだ)とよばれます。田の湿地、水路、森林が組み合わさる谷地田は、本来、生き物の豊かなすみかでもありました。虫たち、カエル、ドジョウ、タナゴ…。彼らを好む鳥もやってきます


という前ふりのあと、米価暴落とTPP、その他共産党らしい批判が書かれているのだが、書いた記者は山村に行ったことがないのだろう。

なぜか?
山村での農業が、山村での生活基盤になっていたという考え方はまあ間違っていないんじゃないかと思う。しかし山村と呼ばれるようなところ、たとえばこんなとこで米作っていると思うのか?水は山から染み出しす程度で生活用水にするのがやっとだぞ。

山村では、コメなんか作っちゃいないというか急傾斜だから作れない。芋や雑穀類といった畑作物しか作れないし、村内の畑だけでは食うに困るので周囲の山で焼き畑をやっていたのだ。

そもそも谷地田とか谷津田と呼ばれるところは、山村というより中山間地の比較的開けた地域(里山のある地域)だ。そんなことは実際に山村に行って周囲を見渡し、話を聞けばわかる。

ちなみにぼくちんが二、三日消えると宣言してブログ更新を休止する時は、たいていこういうところをうろついている。どう考えてもネット環境はないので更新できないのだw