週刊文春

オピニオンワイド“こいつだけは許せない”で筆坂英世氏の「若者よ、蟹工船はいいが、共産党はやめておけ」が掲載されている。たぶん宮本たけし先生あたりが騒ぐだろうから先に書いておくが、タイトルはたぶん筆坂氏がつけたのではないだろう。内容は入党ブームの影で水ぶくれになった
党組織を憂えているのだから。

内容はというと、共産党は入党者が増えて大喜びで、新入党員の二割が若者だというが、それず若者にとっても共産党にとっても、本当に喜ばしてことなのか疑問があるという。

社会主義革命の夢が崩壊した今、革命のため鉄の規律を守り、自己犠牲の精神で党に入る時代ではなくなっているのに、鉄の規律に基づく自己犠牲の精神だけが党に残っている。

だから党に入ってやることは、エンドレスのしんぶん赤旗の配達集金やビラ配りやポスター貼りだ。だから離党したり、活動に参加しない党員が多いのだ。

そして生活苦から生活保護の申請を共産党に助けてもらった人が入党するのを知り「かつての共産党であれば、こういう人を入党させなかった」という。生活保護が悪いとは言わないが、あらゆる方面で労働者の模範になることが党員に求められていたからだ。

そして今年1月21日に行われた全国都道府県財政部長会議の席で浜野副委員長が発表した党費納入率63.9%を挙げて、入党はしたが「党費を納めない。会議に出席しない。赤旗を読まない」党員が少なくないとの報告が上がっているそうである。

筆坂氏がいた時代の共産党員が、どれだけ労働者の模範であったかは大いに疑問はあるのだけど、「党費を納めない。会議に出席しない。赤旗を読まない」党員が発生する背景は、筆坂氏の言うとおりだろう。

これに、さらに一つ付け加えるとすれば、「不破は引退しろ」とか「政党助成金を受け取れ」と上に言えない地区委員会や都道府県委員会幹部の言うことなど、あほらしくて聞けないという人もいるのではないかなw?