蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
が前年の百倍のペースで売れていると言う記事。通常だと年間2500部の本が25万ペースと言うから半端ではない。

ワーキングプアの現実に対して怒りを増幅させたり、勇気をあたえてくれる本を求めていたのではないか」との新潮社文庫編集部の佐々木勉氏の感想。あるいは元フリーターのブックエキスプレス・ディラ上野店の店員が、売れ行きに火をつけたと言うのもその通りなのだろうが、実は数年前から蟹工船がハードボイルド小説として本好きの間で再評価されていたのが背景にあるんだよね。

それはそれとして、共産党員の、「いまがチャンスだ!」なんて気合いが聞こえてきそうだが、「今話題の小林多喜二の日本共産党」みたいな宣伝を真に受けて党に入った人は「こんなはずじゃなかった!」と驚く人が多いだろうねぇ。

実際問題として、ワーキングプアに対して熱心に相談、対応、自立の援助をしているのは、共産党よりも専門のNPOの方だと、実際に共産党の援助を受けてみた方からも報告が上がってきている。


当blogの常連でない方は、ついでにここも読んでね。より理解が深まると思う。