ということで、怒りのメールが来たw
メールを送ってこられた方は、山古志村を中心にボランティアをされていた方のようで、ボランティア組織の連携がうまく行って、共産党ボランティアも、被災者が涙を流して感謝していたのも見てきたという。それでも怒っているのは、こういう事情からだ。

地震直後、日本共産党と民青同盟の「救援センター」が長岡市にできた。中でも民青はトップクラスの連中を新潟に投入したらしく、専門学校で無断で党宣伝をやって逮捕された門屋史明タンも見たという。

新潟県では県外のボランテイアを受け入れない方針だったため、日本共産党のセンターが代わりに全国各地からボランティアを受け入れていたのだが、これが大混乱のもと。物資や機材の紛失が多くて大変だったらしい。なもんで、この方が「共産党って混乱すると収拾が付かなくなるんだな」と思うのは、まぁしゃーない。

しかし、問題は混乱したなら収拾を付けなきゃならないわけだが、その能力がないことで恐ろしく顰蹙を買ったと聞いた。南魚沼郡川口町で、「チーム川口」と呼ばれた連中(共産党・民青ではないらしい)の暴走を止められなかったのだ。

自転車旅行をやっていた四人組が、共産党のボランティアとブッキングしてもかまわず、救援センターの指示を聞くこともない。その上川口町役場に押しかけて色々な要求を出したようだ。「チーム川口」だけのことでもないのだろうが、そのため当時の川口町長が年頭の訓示で苦言を言ったという。

町長にまでこんなことを言わせる連中に対し、共産党は全く無力で、ひどい時には彼らが書いたボランティア報告をしんぶん赤旗が堂々と掲載することもあったとというから、ヲイヲイである。

この件に関しては、一緒にやっていた共産党の人から「共産党議員がいない空白区だから」と嘆かれたとか。共産党の議席があったならそんなことにはならなかったと言いたいのだろう。それに較べて山古志村は、有名になられた元村長の存在がやはり大きかったという。要はリーダーシップの問題だ。

しかし、それだけならまだこの方は怒らない。能力がなくても一生懸命やっているなら、正直あまり責める気にもなれない。この方が怒っているのは、共産党や民青が

「本当に困っている所にこそ適切な救援を」しないということ。特に一番被害の大きかった山古志にあまり入ってこなかった民青に対して辛辣だ。

なぜなら、共産党や民青は、一番大事な、必要なボランティアをやる前に消えたからだ。一番大事な、必要なボランティアの仕事内容は「雪かき」。

ところが、共産党は雪かきの季節になると「救援センター」を廃止して「復興支援センター」に移行させた。即ち、ボランテイアセンターとしての役割を打ち切るとの事で、移行の理由が「雪の時期だから」というから怒りが収まらないのである。

雪が危険なのは、豪雪地帯出身の自分がヘタな党員よりもよく知っている。高齢者が多く雪かきができない地域は、マジに雪のために生活どころか命を落とすことがある。しかも県外からのボランティアを取らない新潟では、マンパワー不足になるのはアフォでも分かる。

そこをどうしてやらないのだ?雪は危険には違いない。だが装備をキチンとして危険をおかさないようにすればボランティアでも十分安全にやれるのだ。

代々木の連中は雪=ホワイトクリスマスくらいにしか考えていないのか、雪が怖いから逃げ出したのか知らないが、共産党のボランティアがなくなったのを幸いに、この方は別のルートを使って雪かきのボランティアにその後も従事し続けたとか……。そしてこう思うのであった。

今、振り返ると『選挙目的』に利用された感があります。純粋に「被災者の方を応援、助けてあげたい」と思いながら、県の制約で活動出来なかった主に県外者のボランテイアを受け入れ、「日本共産党」を売り込み」をはかろうとしたが、議席増にはならなかったんだよねぇ。これが力のなさってところかな……それにはよ気付けよ、民青!
平成17年1月5日付 新潟日報 朝刊

北魚川口町の星野和久町長は4日の訓示で、今も被災地で活動するボランティアに触れ、「地域が振り回されてしまうのではと懸念している」などと、ボランティアの在り方に苦言を呈する発言を行った。ボランティア関係者は「非常に残念」と困惑している。

訓示は職員を前に約40分間にわたって行われた。
星野町長は「会社を休んできてくれたボランティアもいた」としながら、
「就職もしない、学校も行かない『ニート』と呼ばれる若者がずいぶん入ってきた。きわめて中途半端な群れ、集団」と振り返った。

首都圏からのボランティアを取り上げ、「彼らは失敗したら帰れるがわれわれは生活がかかっている。地域に入ることで役場に意見を言い始める新しい現象が出てきており、注意しなくてはならない。」と指摘。さらに、「(彼らが)今まで自分の得たもので地域をリードすることは、地域の現実から乖離している」とも述べた。

同町でボランティアをした県内の男性は「出ていけといわれたみたいで切ないし、つらい」と表情を曇らせた。

発言について、星野町長は「悪意で言っているわけでなく、現状がボランティア本来の概念を超えてしまっているということ。復興は都会の感覚でなく住民自ら考えるものだ」と話している。