大阪府知事選、simanto114と嶋ともうみのかけ合いを見ていて思うのだけど、ここまでレベルが低くなくとも政治ブログは、どうしてマキャベリズムで選挙を見られないのだろうか?

自民党にも民主党にも、市議、あるいは府議として長年政治活動の実績を積み重ねてきた者はいる。府知事として、橋下や熊谷よりも確実に上だろうと断言できる者も、おそらくはいるだろう。にもかかわらず、なんで自民や民主が政治家としての実績のないタレント弁護士や学者を擁立するのか……。

考えてみればよい。橋下も熊谷も政治家としては素人だから、よほどの天才かキチガイでないと、まともな府政運営はできない。府議や役人など協力者がいなかった横山ノックがどれほど露骨に議会でいじめられたか……。太田房江は元高級官僚だから、その怖さをよく知っていた。だから共産党に言わせれば「オール与党」体制を選択したのだ。そして、オール与党の支持を失ったから消えた。

はっきり言おう。自民も民主も、府知事選は意のままになるロボットを擁立した。ロボットが自分の意思をもち、実力行使に出るかどうかは分からないが、自民は大衆の、民主は公務員の票が欲しい。それゆえ、大衆受けするタレント&公務員が納得する学者を擁立した。そしてこの体制で、残りの「だれを知事にするのか自分で考える浮動票」をどう取るのかを争っているのが、大阪府知事選現情勢なのだ。

そしてこうした構図は、地域や時期によって容易に入れ替わる。自民が学者を、民主がタレントを擁立することも十分あり得るということだ。そうした事情は、本格的な政治闘争をやってきた人でなくとも、マキャベリあたりを読んでいれば簡単に分かることなのだ。

けっこう探したつもりなのだが、それが分かっているように見えるブログが見つからないのはなぜなんだろう?明日が投票日ということで、ちょっと思うところを書いてみた。

ん、日本共産党?ああ、そう言えば共産党からも出てましたな……。