久しぶりの「潮流」ネタ。松下電器産業の社名変更について。

ナショナルのいわれにいて、ロシア革命に関係する言葉かと思っていたインターナショナルを辞書で調べて、ナショナルには「国民の、全国の」という意味があると知ったからだいう幸之助。
「そうだ、ナショナルにしよう。国民の必需品になろうというようなことも考えられて、これに決定した」という商標だ。

にもかかわらず

幸之助氏が会社をおこし、戦前は軍にも協力し、戦後は労働者と下請けを踏み台に経済大国を代表していた会社から、創業者名も伝統の商標も消えます。

なんて書く神経って何なんだろうね?水道理論は形を変えた共産主義思想といってもいいし、日本で最初に週休二日制を導入し、実業界の度肝を抜いたのは誰だったっけ?世界の大企業に並ぶ給与を日本最初に出したのはどこだったっけ?

ついでに言っとくと、松下が社員を大切にしていたのは有名な話。人の能力を極限まで引き出すことでも有名だった。とはいえ、幸之助に近い立場にいる人にとっては恐怖の大王みたいなもんで、弱小事業部が破綻寸前になっても助力の手を差し伸べなかったなんて話がある。

それで事業部の人たちが必死になって開発したのがキャリオカ。ラインオフの時は女性従業員がリオのカーニバルの衣裳で踊って製品を送り出し、大ヒット!あっという間に儲けていないと肩身の狭い弱小事業部は、社内でブイブイ言わせて誰も逆らえないようになったとか……。

確かに、松下には「共存共栄」と言いつつも、実際には違うなんて話はいくらでもあった。ぼくちんも元松下という人から、そういう話を何度か聞いている。しかし、なぜ松下幸之助があそこまで尊敬されているのか全くわかっていない。

そんな松下でも、時代の流れを見据え、変わろうとし、変わったのだ。日本共産党は、全く変わらない。だからダメになっていく……。