ドルの覇権が転換期を迎えたとする主張

 サブプライム問題と原油暴騰の二つの衝撃が明るみに出したのは、市場万能論の土台の上に金融投機で利益を蓄積するアメリカ経済と、その血液であるドルへの不信です。

なんて、はぁ?なんてところもままあるのだが、ドルに回っていたカネがユーロに回ってきている状況下からすると、アメリカ国債を買いつづけていいものかといった疑念が出てくるのはごもっとも。

しかし、どうすりゃいいんだ?赤旗が言うには

ユーロの定着、産油国のドル離れの動きに加えて、中南米・アジア諸国が、ドル基軸体制を支えてきたIMF(国際通貨基金)から自立し、地域の自主的な通貨政策を模索し始めていることです。

つーことでドル離れ汁ということなのだろうが、そもそも対米投資を下手に減らせば日本もタタじゃ済まない上に、基軸通貨を何にするのかという問題がある。といっても、アメリカ国債を中国あたりがバンバン買ってくれるとそれは問題なくなるというか、たぶん日本以上に中国が米国債を買うようになると思う。問題は基軸通貨だ。

日本でもかなり昔から「円」をアジアの基軸通貨にしようなんて話は何度となくあったわけだが、そこまで話をもって行かないところが興味深いところだ……やっぱ、中国に遠慮してんでしょうかw?