カネと暴力の系譜学 (シリーズ・道徳の系譜)
カネと暴力の系譜学 (シリーズ・道徳の系譜)


こちらの17でtodo氏が、こんなことをおっしゃっている。

政治家とか公務員とかは、言ってみれば堅気の商売じゃないんだよ。なんせ、暴力で巻き上げたカネで食ってるわけだから。

これ、若干解説が必要だろうと思うのでエントリをたてる。マックス・ウェーバーを引用しよう。

国家とは、ある一定の領域の内部で正当な物理的暴力行使の独占を要求する人間共同体である。

かみ砕いて言うと、国家は暴力を独占する。それゆえに、自分に従わない者を逮捕したり、懲役刑にしたり、殺すこともできる。

そして暴力の背景があるからこそ、我々は嫌でも税金を払う。税を払いたくない者が、支払いを拒否するのではなく、所得を隠して脱税しようとするのは、税の支払いを拒否した時の国家の報復がこわいからだ。すなわち、国家(政治家、公務員)は暴力で巻き上げたカネで食っている。

このあたりを掘り下げて勉強したい方は、上記の本がおすすめ。ガタリとかフーコーとか、ワケワカな思想家たちの言葉もかみ砕いて解説してくれるので、読みやすいですよん。