なぜ個人後援会がなくなったのか？

こちらのエントリで、！氏が、こんなことを書いておられる。

3. Posted by ！    2007年10月11日 21:58
参議院が比例代表ではなく全国区だった時代（１９８０年のダブル選挙までだったと思う）は共産党も自民党と同様、個別議員ごとの後援会でした。この時代は国政・地方問わず個人票で勝ちあがってくる議員が共産党にもいたのですが（例；青森の津川武一氏・大阪の沓脱タケコ氏）、共産党後援会に組織替えしてからすっかり個人票をとれなくなってしまいましたねぇ。

ほぇ？？そうなの？？
こういう古いことを知らないことで、管理人が共産趣味の新参者なのがばれてしまうwwwのだが、興味深いのは、なぜ昔あった個別議員の後援会がなくなって共産党後援会に組織替えがなされたのか？ということ。

ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいものです。
……個人後援会を組織できる魅力的な候補者がいなくなったのが理由だったら、絶句しますがw

Comments

[1. ！ お答えします]

今の参議院比例区は以前は全国区（全国単一選挙区定数１００人で５０人ずつ改選）で、個人名を書いて投票する方法でした。宮本たけし…じゃない顕治氏（当時委員長）が最初は全国区ででてました。で、拘束名簿式比例代表で政党名のみを書いて投票するように制度が変わり有権者に「共産党」と書いてもらうために党所属全議員（国会から市町村まで）の後援会をすべて「党後援会」に衣替えしたのです。地方議員の中にはあくまでも個人後援会にこだわり拒否して除名処分をうけた人もいた記憶があります。

[2. ！ 続き]

というわけで、もちろんこれは党中央の公の方針でなされたものです。大会決定なのか中央委員会決定なのかまでは存じません。関係者フォローよろしく（誰もしないか、ここでそんなフォローを）

[3. busayo_dic@管理人]

>地方議員の中にはあくまでも個人後援会にこだわり拒否して除名処分をうけた人もいた記憶

これも絶句。ムチャクチャやがな……。

[4. ！]

　元全国区の人たち★宮本顕治・野坂参三（元共産党議長）扇千景（そのまま比例区へ・前議長）横山ノック（２度目の選挙で落選→３年後大阪選挙区で復帰→大阪府知事→スケベ事件で失脚）青島幸男（そのまま比例区へ→都知事）石原慎太郎（のち衆議院へくら替え→現都知事）鈴木市蔵（元国労副委員長・例の部分核停止条約問題で共産党を除名）

[5. キンピー]

除名者まで出して個人後援会を止めさせていったとなると、単に「選挙制度が変わったから」という理由ではなさそうですね。
公認漏れ（機関の指示に従わないから排除）に対抗して無所属で出る議員がいることは知っていますがこれは初耳です。
理由は前のエントリーの「サラリーマンと自営業者」の話の中にあると思うのですがｗ

[6. !]

>5 キンピー殿
　いえ、単に選挙制度が変わったからと理解した方がいいと思います。むしろ当時の指導部（＝宮顕・上田兄弟）が組織替えすることのデメリットを深く考慮しなかったあるいは単に想像できんかっただけでしょう。除名者は当時週刊誌ネタになった程度で、全国的にはレアケースだったはずです。初期は「○○地区共産党後援会（個人名後援会）」と併記してた場合が市町村議員レベルではありましたから、杓子定義に個人名禁止としてたわけでもなさそうです。

[7. てんとうむし]

＞杓子定義に個人名禁止としてたわけでもなさそうです

ええ、うちの方では個人後援会は存在します。

ところで、みながわ朋枝さん、ブログ閉じちゃいましたね。
やっぱ若かったか。

[8. キンピー]

!さま
>初期は「○○地区共産党後援会（個人名後援会）」と併記

地元はチラシなどでは地区名を、看板は個人名です。
なんで除名者が出たのかよー分からんですね。

[9. ！]

＞なんで除名者が出たのかよー分からんですね。
　すみません。除名者は地元の人ではなかったので私も深くは知りません。推測するによほど党後援会形式を拒絶したか、単に堕落・「右転落」したとか、よほど自分の選挙に不利になるからだったとか。
　で、現在は参議院比例区は個人名を書く方式で衆議院は小選挙区制なんだから、国会議員も個人後援会形式を復活させたほうが共産党のためになるんじゃないかと、私は愚考するしだいです。そうすれば逆に個人票が期待できない候補者を容易にふるい分けれて一石二鳥かと。

[10. 道草クー太郎]

私の記憶では、理由はこうです。

「地方選挙での得票数が全国選挙に反映されないのは、全国選挙を“自分の選挙”と同じように闘わない地域セクト主義が党内にあるからだ。これをそのままにしておいては多様な戦場で戦われる選挙に機敏に対応できない。よって、個人後援会は廃止して共産党後援会に一元化する。これによって全国選挙に党への幅広い投票を組織できる」

地方議員という「身分」にあぐらをかいて全党の前進に真剣に取り組まない議員がいたことは想像に難くありませんが、この方針が期待とは裏腹に党支持者の裾野を狭くしてゴリゴリの「基礎票」だけの痩せこけた支持者構造を招いた一因になったことは否定できませんね。中央の分身のような薄っぺらな棒読み候補者集団を形成した「中央集権制」思想と根っこは同じでしょう。