党員とおぼしき方から、このような意見がまいりますた。

「赤旗」九州・沖縄版で赤嶺衆議院議員が民主党の小沢党首の事務所費問題を論じて悦に入っていますが、私は「事務所費問題で我が党以外は汚れている。だから、共産党しかない」的な議論に不安を覚えます。

政治資金というものは、本来的に公金であり、いまの話は政治団体の中でどうカネが不明朗になっているかです。「小沢一郎の事務所費」ではなく、「小沢一郎が代表をつとめる政治団体の事務所費」なのですから、個人のカネ問題ではありません。

 そういう論法で言うと、不破哲三氏の個人的な居宅である丹沢青根山荘に公金である政治資金を使途して召使いや料理人を置いた上、党名義の管理建物まで建てて、現実政治に関係ない「フォイエルバッハ」なんぞ並べ続ける趣味老人の印税稼ぎを許して「日本共産党の終身指導者」に祭り上げることの方が、公金を個人のカネ扱いにしている点や政党をカネ儲けの道具にさせている点で「事務所費問題」どころではない大問題だと思うのですが。



 県委員会の幹部に率直に話したら、「そうかもしれないが…」と言葉を濁していました。自分でもそう思うのでしょうか。そのうち、公明党や自民党から選挙間際で叩かれそうで、「指導者同志」を擁護することに追われて選挙どころでなくなるのでは、と不安です。

日本共産党は金には清潔だと言われてきたし、その点で自信を持っている党員も多かろう。しかしそうした自信が一気に崩れた時ってのは怖いね。

しかし、本当に怖いのは、そうした自信の揺らぎを覆い隠し、有権者にこれまで通りの主張を行うことだろう。何かスキャンダルで党が批判される時、他党の議員は手慣れた対応がとれることが多い。スキャンダルへの対処は、何度も経験を積んでいるのだ。

しかし共産党の場合はどうか?さっさと謝罪し、きちんと対応すればよいものを、言い逃れを続けてますます深みにはまってしまうのではないか?

そうなると一番離れていくのは、共産党は金には清潔だと思っていた有権者たちだろう。