きようのたけし先生は、ぐっとアカデミックになられますた。

 どこでも出されたのは「『いざなぎ景気を超えた』などと言われる景気回復はいったいどこの国の話か。われわれのところにはまったく実感がない」という 声。当然です。今日の日本の「景気回復」なるものは大企業の収益が戻ったということ。いまや大企業はバブル期の1.5倍以上の儲けを上げています。しか し、それは下請け単価の徹底した押し下げと海外展開、そしてリストラと非正規雇用への置き換えなど働くものの賃金を徹底的に引き下げた結果です。

 したがってもはやかつてのような「トリクルダウン」といわれる経済対策はまったく通用しなくなっています。「トリクルダウン」というのは「した たり落ちる」という意味で、大企業が潤えばそのおこぼれが下請けの中小・零細企業や働くものの賃金上昇に結びつくという考え方。かつて、現実にそのような 時代もありました。その時代でも大企業の儲けと「したたり落ちる」分とを比べると、もっぱら大企業の儲けが大でしたから問題は多く、私たちは反対してきま した。

まったくぅ……「トリクルダウン」って言葉を覚えて使いたがっているのがミエミエでつねぇ。こんな言葉を使っているのは。経済学の世界でもアホばかりなのにねぇwwwなぜアホかと言うと、こういうことでつ。
マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義

アメリカの学会ってのは、けっこうお馬鹿なトコがあって、何でもいいから「リストラ」みたいなキャッチフレーズ作って流行らせたらエライと思うようなトコがあるんですよ。

トリクルダウン理論ってのは、わたちも今回はじめて知ったのだけど、そうした内容のないキャッチフレーズの一つのようでつね。言っていることはニューディール政策の焼き直しに過ぎませんし、波及効果の測定なら産業連関表を見ればわかりますもんね。その程度のことを自慢げに書くたけし先生の底は、とうの昔から知れていますが、もっとひどいことがありまつ。グローバリゼーションを知らないところでつ。

そういえば、現代マルクス主義の最先端をいく論客の一人、アントニオ・ネグリの名前も、マルチチュードなんて言葉も、たけし先生のホームページには一切出てきません。「グローバル化」はちっとだけ使われていますが、まぁ流行の1フレーズ以上の意味では使ってはおられません罠

グローバリゼーションの発想自体は、ぼくちん実はそれほど新しいとは思っていないのでつが、国境が溶解していく未来を提示した新しさは、トリクルダウン理論なんかよりもはるかに斬新だと認めざるを得ません。

その程度のこともわからない、知らない知性で、大阪府委員会の政策本部長が勤まるとは、驚くばかりでつwww