1.主に地縁血縁を重視し、有権者に頭を下げることで評を増やしていこうとする選挙のこと。いわゆるセンセ面ではなく、親しみやすいキャラの候補者が有利な選挙手法であり、政策は二の次になる。

ドブ板と言われるゆえんは、革靴やハイヒールが汚れるのを気にせず有権者のもとに行くことからきている。たとえば道端の畑で働いているお百姓さんを見かけたら、靴が汚れることも気にせず入っていってごあいさつする。また、支持者の冠婚葬祭に必ず電報を打ったり、秘書を参列させるなどといったこともする。

国政選挙においてもよく使われる手法で、田中角栄をはじめとして、この手法を強みにしていた大政治家も多い。小選挙区になってからは選挙区が小さくなったため、よりやりやすくなった。反面、対象選挙区の広さがそれほど変らないことから市町村議会議員クラスの候補者でも代議士になれる可能性も高く、「代議士の小粒化」を生んでいるとの批判もある。

2.日本共産党でも、市町村会議員クラスではよく行われている選挙手法だが、党中央幹部はほとんどやらない手法。比例上位など、落ちようのないポジションで選挙に臨むためと見られる。