蟹工船 一九二八・三・一五

おう、おらぁな、小林多喜二ってんだ。生誕百年だとかで祝ってくれるプロレタリア諸君がいると聞いて、ちょっと現世に遊びに来てそのままいるんだぜ感謝しろオイ。

ところがおい、聞いてくれよ。オレが命をかけた共産党、まだ革命ならずってんだ。敵のあることだからよ、革命はできんこともあらあな。だが結党80年超えてんだ。少しは革命に近づいているかと思ったら、プロレタリア大衆はおろか、特高からも相手にされとらんらしい。

何、特高はもうない?おお、そうだったな。いや〜昔のクセでな、捕まえに来るといったら特高だって思っちまうんだよ文句あるかオイ(汗

だども、今の警察ってのは優しいねぇ。拷問しないそうじゃないか。しかも捕まっても弁護士がついてたいてい釈放される。昔と比べたら天国だゼイ、オイ。

そんで革命がおこんないってなんでだろ〜なんでだろ〜なななんでだろ〜と調べたんだオイ。何、変な流行知ってるだって?だからしばらく滞在しとるといったろう。おれっち生まれて百年が2003年だ。こんだけいるなら、流行くらい知ってるゼイ、オイ。
まそれはともかくいろいろ調べるとな、革命できない理由もわかって来たぜオイ。たとえばこの坂本ひろしトカイウ共産党員、朝から「てれび」トカイウ卓上映画館で共産主義がでたとか喜んでおるのだが、おらっちはその前に特高に殺されたんだぜ。こんな奴らに殺される悔しさが分かるか、オイ。

昭和十四年なんざ、おらぁあの世にいたんでよくわからんが、共産党は壊滅状態で力もなかったから、嫌がらせ程度でたいして弾圧もされなんだからこんな設定で卓上劇場の台本が書かれたんだろうな。そんなのに感動してやガンだこの猿……じゃなかった坂本は!尼尼、甘茶だわ。

そんなことだから、busayo_dicトカイウたいしたことない奴が、電気日記帳に現れただけでビビってコメントやトラック逆ってなんだオイ、まそれはともかく書き込みができなくしているというから笑えるゼイ、オイ。

busayo_dicってのは電子日記に書き込んでくるだけの小者だろ?別に坂本を捕まえに来るわけでもないし拷問にかけるわけでもないだろ。そんな奴相手に何ビビってんだ、それでもおめー共産党員かっとか思うんだぜオイ。

こんなやつらにおれたちの血の歴史が利用されているってのは許せんな。我々はマルクスに酔い、レーニンの革命をこの目で見てきたんだぞ。まわりが敵だらけなのは当然、その中で闘い抜く鉄の意志がなければ共産党員なんかやっていけなかった。オレの文学が今も少しは残っているのは、そうした気迫がいまの人にも分かってもらえるからなんだろう。

書くならbusayo_dic程度のバカけ散らすだけの気迫のこもったたたかいをやらんかい。まずは気に入らんコメント削除するトカイウ弱虫な対応はやめろオイ……おっと、プロレタリア文学といえば、宮本岳志とトカイウ、ろくに書きもしないで評論家名乗っているのがいたな。こいつもまた、文芸評論家ぶったらまたbusayo_dicに憑いて一発かましたるぞオイ。