タイゾーくんが、また話題を提供してくれたようである。それもベストセラーをモノにした教師の本からの盗用とは、笑える。

しかし、PJオピニオンの愚民政治の話は、ちょっと違和感があるな。タイゾーはの行為は、確かにあまりほめられたものではない。しかしこれをもって日本国民や日本政治が未熟だと断ずるのは間違いだと思う。

なぜなら、タイゾーは少なくとも謝りを認めたし、武部幹事長も、たぶん「あー、またやった(>_<)」と頭を抱えているだろうし、日本国民の多くも「またか」と思っているだろう。その結果は、次の選挙で問われることになる。その意味では、日本政治も日本社会も健全だ。

本当の日本政治や日本社会の問題点は、そんなところにあるのではない。本当のワルを見極める能力に欠けること。それこそが問題なのだ。

日本共産党

本当のワル……その中で一番今目立っているのは、筆坂秀世が書いた新潮新著「日本共産党」を批判する不破教信者の日本共産党員たちである。

ネットで検索すれば容易にわかるが、筆坂本に対して日本共産党議員やシンパの批判は大きく分けて二種類ある。ひとつは、政策委員長であったときに、なぜ本に書いたような党批判をしなかったのかというもの。これは政治家として、筆坂氏は真摯に受け止めなければならないが、彼はその覚悟をして本を出している。

もう一つは、彼のセクハラ事件を強調し、セクハラ野郎がが何を言うのかといった批判だ。

後者のセクハラ事件は、筆坂氏が本当にセクハラと言えるほどの行為をしたのかに関して疑義が唱えられている。疑義を無視してセクハラを行ったと考えても、彼は十分な社会的制裁を受けたと言えるだろう。

これに対し、日本共産党は、セクハラよりもはるかに重大な性暴力未遂(法律的には婦女暴行未遂になるのか?)を起こしても、党に逆らわないなら被害者の訴えを退け、逆に潰そうとする。マスメディアが採り上げなければ、何をやってもいいと思っている、呆れたダブルスタンダード。

こういう奴らを見逃していることの方が、よほど問題だ。