
1.傑作の呼び名が高い、ジョン・ル・カレの小説と、同名の映画のタイトル。ケニアを舞台に妻を殺された外交官が、製薬企業と国際援助の闇に挑む。重厚な作風のル・カレの作品の割には、比較的女性受けするするようだ。映像の美しさは特筆もので悪い作品ではないが、少なくとも映画をみた限りでは「寒い国から帰ってきたスパイ」を越えるほどの傑作とも思えない……。
2.共産党に逆らった党員が日本で待ち受ける運命を描いたような作品のこと。二十年前は映画のような悲劇になることが多かったが、キンピー査問より悲劇は喜劇に変わりつつある。