武装解除 -紛争屋が見た世界

埼玉で開かれた九条の会講演会、3500人が来たそうである。

まず大江健三郎
教育基本法が改定されることになれば、「戦後の苦しい状況のなかで、なんとか誇りにたる教育をつくろうとした憂い顔のまじめなおとなたちの希求はついにうちくずされ、改憲への道も一挙に開かれる」と警告しました。
……意味不明。「憂い顔のまじめなおとなたち」って何だ?

加藤周一
「現実を理想の方に近づける努力をしながら、憲法九条を守る方角へ現実を動かすとはっきり示せれば、国際社会にも受け入れられる」
……ま、それはあるかも知れない。でもしょせん文化人が講演しているくらいじゃ説得力なし。ましてや“沈黙の交流”じゃw。本当に平和を希求するなら呼ぶべき人が違うんじゃないのか?
澤地久枝
「あの戦後の焦土の中から生まれた、私たちがたった一つ世界に胸を張れるものが、憲法です」と訴え。「戦前は人が人間らしい暮らしをとりあげられて死んでいった。憲法は、そういうものから解き放った」と語りかけました。

日本は憲法しか誇れるものはないとは、あまりにも無礼……それとも日本共産党なんて誇れるものではないと言っているのかな(笑)。
人間らしい暮しを取り上げられて死んでいったと言えば、ちょっと前にしんぶん赤旗でやっていた水俣病問題は典型であろう。戦後憲法施行後に発生した痛ましい出来事だ。相次ぐ子供の自殺も戦後憲法下の問題だ。ウソついちゃいけません。

まぁ、なんか記者が無理やり詰め込んで意味不明の記事になっている節があるから、もう少し文脈を知りたいが、いずれにせよ、これでは平和も憲法も守れそうもないのは確かである。