ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

1.定義はまだ確定的でないが、『ウェブ進化論』(梅田望夫著、ちくま新書)によると、コンピュータや通信機器などのハードのチープ革命がインターネットの普及をもたらしたのがこれまでで、これからはその成果の上でオープンソースが開花するとのこと。そして、そのオープンソースの時代の寵児が必要な情報を検索するgoogleであり、個別の消費者のマイナーな欲望にまで応えるamazonである。このオープンソースによるWebの文化をWeb.2.0と名づけよう、とのこと。

2.これらの企業の「新しい」ところは、従来技術やビジネスモデルなどは企業が秘匿するのが当たり前であったが、特に技術について一定公(オープンソース)し、自らをプラットフォーム化して第三者に新たな技術やビジネスモデルを展開してもらおうと発想しているところだ。これを通じてネット全体の効率化、経済を含めた民主化を意図する。これは、一種の共産主義の実践ではないだろうか?

3.従来の企業組織論の合わせ鏡のような組織論に縛られた今の日本共産党には絶対についていけない時代の流れ。