筆坂秀世の新刊「日本共産党」本日ゲット。ざっと一読した。
共産趣味者にとって、それほど目新しいことが書かれているわけではない。私のようなライトな共産趣味者でも、六から七割方は知っていることだった。ディーブな人なら党幹部会メンバーでしか知り得ない部分以外は、ほとんど既知のことではないだろうか。

共産党は隠したがっている内情なぞ、それくらい知れ渡っている。とはいえ、共産党=アカ程度の認識しかない人には興味深く読めるだろう。党員はどう読むかって?それは党員の方の書き込みに期待したい。

まず評価からいこう。三段階でA、さらに三段階評価を入れたらAマイナスといったところだろう。内容的には、党外読者のことをあまり考えていないからBだ。しかし、書き手の姿勢がよろしい。血を流して、自分の党生活を総括しているのがよくわかる。

共産党常任幹部会の連中は「ここまで落ちることができるのか」と言うが……趣味者だけでなく一般読者が、この本と党の反論を読み比べたらどう思うか想像力も働かないのかね?

ということで、明日からぼちぼち書評します。予定では今回入れて七回シリーズの予定。