永田メール問題に関して、過去に共産党議員で国会除名された川上貫一について教えて下さいという、なんとまぁマニアックな一読者の質問に、いつも楽しい回答を書いてくれる(喜)ちゃんが答えてくれている。
もちろん、日本共産党が占領下でも国民の利益を代弁し平和と民主主義のために不屈にたたかった誇るべき党の歴史の一ページだという。で、その川上たんが除名される理由となった演説では、こんなことが言われていたらしいのだが、まぁ確かに除名するような内容の演説ではないし、それは与党も認めたと(喜)は書いている。
でも、文意の流れからすると、よく言われている朝鮮戦争講和に関する部分でも与党をカリカリさせたのは事実のようだけど、ブチキレさせたのは千島列島、南樺太に触れたことにあるようだ。
以下、そのくだり、長々とした演説に困った副議長が、川上をたしなめたところから……
○副議長(岩本信行君) 川上君―川上君――川上君ちよつと申し上げます、申合せの四十分はすてに経過しておりますが、次の人の時間が減りますので御注意申し上げておきますけれども、どうぞ、この点御了承を願います。
終りに私は、講和に対するわが党の基本的態度を明らかにしておきたい。
第一、講和は米、英、ソ及び中華人民共和国の四大国の協調と会議に基く全面講和でなければならない。
第二、主権の完全な回復。講和後における全占領軍の即時かつ完全な撤退。
第三、日本はソ同盟、朝鮮、中国その他平和愛好諸民族と絶対に戰争しない。
第四、わが党は、いかなる形にもせよ、日本を軍事基地にすることに絶対反対する。
第五、領土の帰属に関しては、ポツダム宣言、カイロ宣言並びにヤルタ協定の決定が嚴重に守られなければならない。しかるに、日本の政治家
の中には、千島列島及び南樺太の日本返還を主張しておる考がある。これらの人たは、一九四五年二月十一日ヤルタにおいて署名された米ソ間の條約、すなわち
当時ルーズベルト大統領の発意と感想で、スターリン首相がこれを受諾することによつてとりきめられたヤルタ協定を否定するものであります。ヤルタ協定は、
嚴たる国際間の條約であります。これを破ろうとするものは、国際條約を愚弄し、国際道義を踏みにじり、カイロ宣言にも難くせをつけ、ポツダム宣言まて蹟麟
するものであるといわなければならない。千島列島を云云するものは、故意にソ同盟を誹謗し、国民に対して反ソ感情を沸き立たせ、国民を反ソ反共戰争にかり
立てようとするものであるといわなければ心らない。
第六、わが党は、総理並びに反動政治家が唱える、戰争と再軍備のための自衛権に反対であります。これは国際帝国主義の自衛である。日本支
配者の自衛である。これは民族の自衛ではありません。わが党は、これと反対に、人民が反動と欺瞞を打倒し、全面講和を実現し、平和と民族の独立を保障す
る。そのために立つてみずから闘う人民の権利を主張する。
以上、わが党の質問に対し、総理その他閣僚諸公の明確な答弁を要求します。(拍手)
〔国務大臣吉田茂君登壇〕
○国務大臣(吉田茂君) お答えいたしますが、ただいまの議論は、要するに共産主義の宣伝演説であると考えますから、一々答弁しない。