1.株式・商品取引手法の定石の一つ。損失の軽減によく使われる。たとえば千円の株一株が500円に下がったときは一株あたり500円の損だが、500円でもう一株買うと、買付価格は二株で1500円となるので、一株あたり損失は250円となって、750円以上で売れば利益が出る。

一般に値動きが予想とは逆に向いたときに慌てて行われることが多い手法で、その後相場が上がればいいが、下がると損失は余計に膨らむ高い危険性をもつ。

ただ、資金に盤石の余裕のある人は、上がるまで下値を買い続けて株の取得コストを下げることが可能となる。実際、実力のある会社で、まず倒産するとは思えない会社の株が赤字転落などの理由で下落している場合などでは、まだ下がるとわかって難平買いを仕掛けて下値を拾い続けていくと、取得コストが下がり続けるため、上がった時に膨大な利益を得る可能性は高い。よって別名、王者の手法とも呼ばれる。

2.民青同盟や日本共産党指導部が、党員数やしんぶん赤旗購読者数など、見かけの数値を取り繕おうとしてますます窮地に陥るしくみのこと。