昨年は新しいプロ野球チームを作り、今年はTBS株を大量取得と、何かと話題の楽天でありますが、東北楽天イーグルスの次期監督が、野村克也氏に決定しま した。野村さんは、南海、ヤクルトの監督時代に、リーグ優勝5回、日本一に3回輝やきました名監督であります。阪神の監督時代にはあいにく良い成績を残せ ませんでしたが、名将であることには変わりありません。

こんど監督をする楽天は、ほとんどが峠を過ぎた選手か、無名の若手で編成されていますので、今年の成績を言うのも可愛そうな気もするのですが、38勝97 負1分けと、とてつもなく弱いチームであります。もしかすると野村さんは阪神時代に続き、輝かしい野球人生に汚点を残すかも知れませんが、三木谷社長から 強化資金として50億から100億を約束されて、当時の阪神のフロントよりマシだと判断したのでしょう。

当時の阪神タイガースは、固定客の上にアグラをかいて、チーム強化に不熱心な会社でありました。フロントの一部には、現場の努力をよそに「今のままでやって行けてるのだから、優勝なんてしなくて良い」というような幹部もいたそうであります。

「それではダメだ」と訴え、フロントから変えていったのは星野仙一さんでありますが、その後の阪神タイガースは、ご存知のように四年間の間にリーグ優勝を2回、この土曜日からは日本シリーズにセリーグの覇者として出場する常勝軍団に生まれ変わりました。

日本の政界にも、連戦連敗しながら幹部が一向に変わらない組織があります。人もさることながら、方針すら変えない有り様を見ていると「幹部が食えているのだから、選挙に勝てなくても良い」と以前の阪神フロントのようなことを考えているのではと疑りたくもなります。

罵詈総論でした。