今月24日に、農業経済学者で京都大学名誉教授の飯沼二郎さんが、肺炎のため入院中だった京都市内の病院でお亡くなりになられました。87歳でした。

日本農業の生きる道は小型複合経営だとして、コメ単体規模拡大路線をとる政府の農業政策を厳しく批判したことでも知られますが、市民運動の活動家としての飯沼さんの方がご存知の方が多いかも知れません。

飯沼さんが関わった運動の代表的なものとして、「君が代」斉唱徹底通達は違憲だとして訴訟を起こした、いわゆる「君が代訴訟」の代表を務めましたし、ベト ナム戦争ではアメリカの北爆に抗議し、京都ベ平連の中心的役割を果たしました。また朝鮮文化の再認識と在日の人々の人権を訴え、1969年に雑誌「朝鮮 人」を創刊し、1982年の20号まで担当しました。
関わった運動を見てみますと、たいへんパワフルな方かと思ったのですが、実は地道な市民運動の活動家であり、たゆまぬ努力を続ける方だったようでありま す。そして飯沼さんの目線というものを考えてみますと、常にマイノリティーや虐げられている弱者から物を見ているようで、そういった目線が市民運動という ガチガチに組織されていない運動のあり方と融合し、飯沼さんたちの運動は、市民の間に連帯と広がりを持つことになったのだろうと思います。

こういった運動のあり方と目線というものを、どうか参考にして欲しいものであります。

罵詈総論でした。